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大倉くんは肩をすくめて、椅子に深く腰掛ける。



「冷たくしてるとか、キツいこと言ってる自覚もないんやけど」

「私からしたら、だいぶだった」

「俺はただ、思ったことを口にしてただけ。キツいって感じるんは、お前の図星だからやろ」


ぐうの音も出ないほどの正論だった。
そういえば、前にもそんなことを言われた気がする。
何も答えられないままうつむけば、自分の顔がスプーンにぐにゃぐにゃと歪んで映っていて、余計に情けない気持ちになる。



「じゃあ仲いいの?私たちって」

「仲良くはないやろ、たぶん」

「なにそれ。たぶんって」

「じゃあ逆に聞くけど、俺たちって仲良いん?」

「…違う気がする」

「せやろ」

「でも、そしたら普通、こんなふうに泊まったりご飯食べたりはしないよね」

「普通がよう分からんけど、別にええやん。そんなこだわることでもないやん」

「…よくわかんない」

「全部0か100で考えてるからやろ」



上向きに跳ねている襟足を撫でつけながら
のんびりした口調で言う大倉くんの思考が全く分からない。
分かっているのは、私とはまるで違う価値観で物事を見ているということだ。


「…大倉くんって、ほんと掴みどころないよね」

「俺、だいぶ正直モンやと思うけど」

「どこがよ」

「まぁでも、これが今の俺やから」


大倉くんは少し身を乗り出して
揺れる前髪の隙間から、私を見る。


「今の俺を、見てよ」



切れ長だけど、二重で、綺麗な形のまぶた
三白眼気味の瞳

弓で射られたような、まっすぐな視線に
息を飲んでしまった。





「どんな顔してんねん」


大倉くんは、ふっと笑う。
目を細めて、口角を少しだけ上げる
意地悪な狐がやるような笑顔だ。

数秒フリーズしたのち
からかわれたことに気付いて盛大に大倉くんを睨んでもマイペースな男はひょうひょうとした顔で2杯目のカレーを大皿に注ぎ入れている。

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設定キーワード:関ジャニ∞ , 大倉忠義 , 錦戸亮   
作品ジャンル:恋愛
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あくび(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです。これからも面白いと思ってもらえるよう、頑張って更新しますので是非、結末がどうなるか見届けてください(^^) (11月2日 23時) (レス) id: 780a2f1a45 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - この話が本当に面白くて毎日の日課です^^これからも更新楽しみにしています!!私的には大倉くんで結末があるほうがさらに楽しみです(^^) (11月2日 20時) (レス) id: cc42456779 (このIDを非表示/違反報告)
あくび(プロフ) - megumonkeyさん» はじめまして、とても嬉しいお言葉ありがとうございます(TT)結末は決まっていて、それに向かってチマチマと書いているので、是非これからも更新楽しみにしていてください。 (10月30日 22時) (レス) id: 780a2f1a45 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - はじめまして。ステキなお話で楽しみに読んでます。大倉くんと錦戸くん、どちらとくっついてしまうのかドキドキで、更新が楽しみです (10月30日 10時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あくび | 作成日時:2020年10月27日 22時

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