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スタッフたちと一旦別れ
商店街前に止まったバスへと足を踏み入れた。



エンジン音が鳴り響き
ゆっくりと加速していくバスは

穏やかな日差しの中を走る。


バスの中にいる女子高生たちの
キャッキャと楽しそうにおしゃべりをしている声だけが耳によく届く。

この信号を右に曲がれば
大きな公園

そこをまっすぐ行けば
何度も通ったお好み焼き屋さん

その隣には
子供たちのはしゃぐ声がいつも聞こえる小学校

流れゆく景色の中
7年間の時間が蘇る。


坂を登って
寂れた本屋を通り過ぎ

住宅街を抜ければ


私が3年間通った、高校が
静かに佇んでいる。



停車ボタンを押してバスを降りて
最後にもうすこし坂を登る。





日曜日の学校は生徒の影もなく
小鳥のさえずりだけが響いていた。



ただ、明らかに生徒じゃない人影が、ひとつ。


その影は校門の前で
凛と立ち、校舎を眺めていた。


なんとなく。
なんの確信もなかったけど、なんとなく、ここに来ているんじゃないかって自信があった。



…過去は切り捨てたんじゃなかったの?



そんな皮肉を言ってやろうかとも考えたけど
佇まいがあまりにも静かで
長い睫毛の間で揺れる眼差しは教室の隅で見たそれと同じだったから
何も言えなくなってしまった。





その眼差しが、私は……



ゆっくりと一歩一歩たしかめるように進んで、近づく。

大倉くんは私の存在に気付いて一瞬ちらりとこっちを見たけど、また視線を戻した。

隣に立って、同じように校舎を見上げる。


穏やかな時間がゆっくりと流れる空間
東京に住み、大人になった私の目に映る校舎は、
すごく眩しくて、思わず目を細めてしまう。

たぶん、この高校はあの頃とは何も変わってない。
変わってしまったのは、私の方なのだということが嫌というほど突きつけられてる気がする。

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設定キーワード:関ジャニ∞ , 大倉忠義 , 錦戸亮   
作品ジャンル:恋愛
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あくび(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです。これからも面白いと思ってもらえるよう、頑張って更新しますので是非、結末がどうなるか見届けてください(^^) (11月2日 23時) (レス) id: 780a2f1a45 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - この話が本当に面白くて毎日の日課です^^これからも更新楽しみにしています!!私的には大倉くんで結末があるほうがさらに楽しみです(^^) (11月2日 20時) (レス) id: cc42456779 (このIDを非表示/違反報告)
あくび(プロフ) - megumonkeyさん» はじめまして、とても嬉しいお言葉ありがとうございます(TT)結末は決まっていて、それに向かってチマチマと書いているので、是非これからも更新楽しみにしていてください。 (10月30日 22時) (レス) id: 780a2f1a45 (このIDを非表示/違反報告)
megumonkey(プロフ) - はじめまして。ステキなお話で楽しみに読んでます。大倉くんと錦戸くん、どちらとくっついてしまうのかドキドキで、更新が楽しみです (10月30日 10時) (レス) id: fa40db60d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あくび | 作成日時:2020年10月27日 22時

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