ダブル 2 (ページ30)

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お互いの部屋でお風呂に入り今日は良亮の部屋にいる。
「ショートパンツで現れたときビックリした！！」

『良亮しかいないと思ったんだもん。』

「みんなに見られちゃったね…。」

その時だったテーブルの上に置いてあったスマホが鳴った。
ディスプレイを見ると【山田涼介】

そのままテーブルの上に戻した。

「出なくていいの？」

『………うん。』
良亮はそれ以上はなにも言わない。

「ビールかワイン飲む？」

『ワイン飲む！』

良亮の後をついてキッチンへ行く。

「別に着いてこなくてもいいのに。」

『いいじゃん！良亮にくっついてたいの！』

「じゃあ俺のこと好きになってよ。」

『それは考えとく…。』

涼介くんの声聞いたら、きっとまた気持ちが揺らぐはず。
そんな優柔不断な私が良亮のこと好きになったらダメだと思う…。
私は一人で居た方がいい。
そしてもうキズ着けて、キズ着くのはもう充分。

いきなり良亮の手が頭の上に置かれた。
「なに考えてるの？」

『別に考え事してないよ。』
ワイングラスを2つ持ってリビングに戻って座る。
良亮も来てワインをグラスにいれてくれた。

「Aと一緒に呑むの初めてだよね？」

『そうだね！言っておくけどめちゃくちゃ弱いから！
　ちゃんと面倒見てね！』

「うん。」

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