カラン、コロン【ブルロ短編集】

□かわいい×凛 ページ4

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凛×同棲年上彼女






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凛くんは、人と馴れ合うのが好きでは無いらしい。






その上口がすこぶる悪い。

口を開けば、邪魔だ、うるせぇ、失せろ、などという
不機嫌ワードばかりを繰り出す。



でもそんな彼が
恋人である私の前だけでは、たまに甘えたになるのが、

…たまらなく可愛い。









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「…あのー、凛さん、」

凛「…、」

「…身動きが…、取れないのですが。」

凛「…うるせぇ。」






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なんと横暴な。

言ってることは可愛くないけど、
私にくっついたまま離れない凛くんが可愛くて可愛くて。





こういう風にくっついたりワガママ言ったりする姿を見ると、
彼の“弟属性”の部分に触れられたような気がして
きゅん、としてしまう。







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「ご飯作れないのですが。」

凛「…。」

「…りんくーん。」






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話しかけても何も返答はなし。

その代わりにぎゅ、と抱きついてくる腕を強め、
そのまま首筋に顔を埋めてくる。






…なにこの人、＿＿＿＿＿………可愛すぎる…！








いやでもご飯が作れないのは困る。

サッカーを頑張っている凛くんのためにも、
毎食きっちり栄養バランスを考えて一生懸命作っているのだ。





だから、今は心を鬼にして彼を離さなければ…！







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「…凛くん、1回離れよう？
包丁使ったりで危ないから、…ね？」


凛「…嫌だ。」







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…嫌だ！嫌だだって！かわいい…！



ただでさえ彼のことが大好きで猫可愛がりしている私が、
彼からの貴重なデレに抗えるわけもなく。



うん…、もういいや、今は彼を構い倒してやろう。









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