▶マッドスマイル (ページ10)

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笑顔が9こページ10

その言葉に幹部たちは納得の意を示す。

tn「ただ、誰にも付かないってなってるんやけど、それやったら今日は何をするとか、あとは本人の評価とかも出来ひんから、エミさんに手伝ってもらって、今回は監督してもらうことになってん」

em「今回の私の役目は、彼女のスケジュールを考えたり、また進行状況とかによってもその都度変更したり、あとは彼女の評価などを取りまとめる感じですね」

なんとなく内容を掴めたところで会議は終了となった。添加物は元々ひとらんの部隊出身だったため、幹部棟や生活ルールなどについてはひとらんより説明する流れとなり、ひとらんと添加物は会議室を出て行った。

『笑顔が可愛い子だったね、大先生』

隣に座っている大先生に話しかけると、ニヤニヤしながら答えてくる。

ut「いやぁ、これでこの生活ももっと花が咲くな～」

『大先生女の子好きやもんねー』

ほのぼのとした雰囲気の中、グルッペンがこちらに近づいてくる。

gr「充電したい」

その言葉にAは椅子からスクっと立ち、グルッペンに抱きつく。互いにギュッと抱きつく光景に誰も口は出さない。

『最近なんだか疲れてそうやなとは思ってたけど、大丈夫？』

その問いかけにグルッペンはAの肩に顔を埋めながら、あぁと返事を返す。
少しするとトントンがグルッペンに声をかける。

tn「あの、グルさん。申し訳ないんやけど、ちょっと確認してほしいことがあるんやけど」

グルッペンは「まだ充電できてない」と言い、Aを抱いたままトントンと共に総統室へと向かったのであった。

あまりの衝撃的な光景にチーノとショッピは思わず固まる。固まっている2人に大先生はいつもの光景だと話す。

ut「グルちゃんとAは幼馴染みらしくてな。詳しくは知らんけど、かなり絆が強くてな。たぶんAだけちゃう？グルちゃんが弱いところを見せんの」

大先生はいつの間にか煙草に火をつけており、ふーっと白い煙を吐き出した。