▶マッドスマイル (ページ9)

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笑顔が８こページ9

グルッペンからAについての話を聞いた直後は、ショッピ、チーノは少しAに対してぎこちない対応をすることもあった。しかしその後、特に過激な場面に遭遇することは無かったため、現在は以前と同様に過ごせるようになっていた。

今日は幹部会議のためグルッペンをはじめ、幹部全員が会議室へと集合した。グルッペンの掛け声と共に会議が始まり、今日から新しいメンバーが1名加わるとの話がされる。
グルッペンが扉の方へ声をかけると、女性が入ってきた。髪は肩までの長さで緩くウェーブがかかっており、可愛らしく女の子らしいというのが第一印象だ。

ak「今日から幹部となりました添加物です。よろしくお願いします」

ペコっと頭を下げる彼女に、各々よろしくと声がかけられる。

gr「まぁ、正確には幹部としてではなく、幹部見習いという位置付けになる。新たな取組みになるからな。その辺はトントンから説明してもらう」

そう言うとトントンが前に出て資料をそれぞれメンバーに配る。
そしてトントンから説明がなされた。

幹部見習いの立ち位置については、次期幹部として選ばれた者のことである。しかし、厳密には幹部とは異なるため、機密事項に関してはまだ取り扱えないこととなる。
仕事に関しては幹部の補佐がメインとなるが、特定の幹部には付かず満遍なく担当することとする。これは、本人が今後より適した部隊・役職は何になるのかというある種のテストも兼ねているためである。
まず各部隊(諜報部隊は除く)で1週間ローテーションをした後に、本格的に数週間ずつ各部隊で補佐を行っていく予定となっている。
今回の監督者はエーミールであり、幹部見習いのスケジューリングなどの管理について監督する。

と言った内容であった。
幹部見習いという立ち位置は今回が初の試みとなっており、一番若い幹部であるチーノも一般兵士からトントンの推薦で幹部入りとなったのである。

kn「これは、つまり文字通り幹部見習いであって、幹部になるまでの試運転期間、準備段階って感じでええんか？」

コネシマの言葉にトントンが頷く。

tn「そうや。今まで一般兵士からいきなり幹部とかあったけど、やっぱりよく知ってから役職を決めた方が軍にとっても本人にとってもいいんじゃないかって話になってな。今回はこんな形でやってみることになったんや」