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一分間。 ページ1

「本日の診察は以上です。お気を付けてお戻りください。」

「ありがとうございました。」


今日も診察が終わり、自分の部屋へ戻ろうと足を進める。
この日常がつまらない訳でもないけれど、何か足りない。

いつになったら退院できるんだろう。

“飲み物でも買おうかな”

ふとそう思って自動販売機へ向かった。
何か甘いものないかな。


「百瀬さーん!百瀬さーん!」


受付のお姉さんが同じ名前をずっと呼んでいた。
百瀬さん?気づいてないとか?
…いやいや、そんなわけない。
じゃあ、どこか違う別のところから戻ってきてないってことかな?


「お姉さんこんにちは。その百瀬さん?って方どれくらい呼んでるんですか?」

「Aさん!こんにちは。実は十分ほど前から…」

「特徴とかって分かりますか?」

「え、と、、、桃色の髪をしていたので、目立つと思いますが…」


桃色…?
ここに来てから一度も見かけたことないな。


「そうですか、では見かけたら受付へ向かうよう伝えておきます。」

「ありがとうございます、よろしくお願いします。」


見かけるかは分からないけど、なるべく力にはなりたいからね。
お世話にもなってるし。





「…ん?」


なにあれ、人…?
自動販売機に寄りかかってしゃがんでる。

…桃色の髪。
あの人絶対百瀬さんって人だ。
ここ、人通りが少ない廊下だから気付かれなかったんだ。


「ごほっごほっ…うあー…」


右手で頭をおさえた。
取り敢えず声掛けなきゃ。
てか助けなきゃ。苦しそう。


「百瀬さんですか?」


肩を少し叩いて意識をこちらに向ける。


「…だれ?」

「苦しそうですけど大丈夫ですか?」

「…あついぃ」

「すみません、ちょっと触りますね」


百瀬さんのおでこを触ってみる。


「あっつ…!!」


息も荒い。高熱だ。早く運ばないと…!
百瀬さんの脇に腕を挟んで持ち上げる。


「うわぁ!」


危ない…
私の身体が弱い事と相手が俺と男性だという事もあって転びそうになった。

こうなったら受付まで意地でも運んでやる。

二分間。→



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設定タグ:すとぷり , さとみ , 莉犬くん   
作品ジャンル:恋愛
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リゼ@純粋少女(プロフ) - 遊琉さん» ありがとうございます!なうで頑張ってます!!! (2020年12月19日 0時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
遊琉 - 俺リゼさんの受験を身内のように応援しますn(((((頑張ってください!応援してます!更新ずっと待ってますね! (2020年9月8日 22時) (レス) id: d4ed3a6891 (このIDを非表示/違反報告)
リゼ@純粋少女(プロフ) - 水果さん» ここぞとばかりにやり返してくんなやww (2020年9月8日 19時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
リゼ@純粋少女(プロフ) - 葉琥さん» はい、頑張ります!ありがとうございます! (2020年9月8日 19時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
リゼ@純粋少女(プロフ) - 絵宙(えそら)さん» ありがとうございます!待っててください… (2020年9月8日 19時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リゼ@純粋少女 | 作者ホームページ:いやまじね、リゼさん変態だからね。  
作成日時:2020年8月16日 23時

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