BD７５ ページ26
そっか、こっちのテーブル遥ちゃんと一緒に仕事してる人もいるから必然的に…
でも何か話すわけでもなく、隣の先輩や周りの先輩と楽しく飲んでる。
そんな気にしなくても良かったんだって安心した時、携帯が震えて。
あっ、和くん！
メールは終わったから合流するって内容で。
和くんが来れるなら安心。
場所は？って来たからその返信を打とうとしたら、前から手が伸びてきてスっととられた。
｢え、ちょっ｣
遥｢ あれぇ〜。メールの相手、二宮先輩？Aちゃん何人男いるのぉ？｣
え……
▽｢え、遥ちゃん？ちょ｣
さっきまで酔ってた先輩も今の遥ちゃんの言葉にさすがに止まって。
遥｢え〜先輩知らないんですかぁ。｣
隣にいた先輩に異常にくっついて腕を絡めて。
遥｢なんでいつもAちゃんが残業してるか知ってます？それは隣の部署の人と｣
｢違う！それは遥ちゃんが！｣
遥｢え、待って待って？私のせいにしようとしてる？性格ワルーイ｣
だって、仕事押し付けたのは遥ちゃんなのは事実じゃんっ、
他のテーブルが気づいてないのは幸いだったけど、私たちの周りの空気は最悪で。
□｢え、あ〜でもさ？Aちゃんが残って仕事してるって課長とかが褒めてるの聞いたことあるし…｣
〇｢そうだよ、ほらぁ谷島の勘違いかもしれないし｣
必死でこの場を何とかしてくれようとしてる先輩たちに胸が熱くなった。
こんなにも支えてくれる先輩たちがいて。
私の頑張りを見てくれた人がいた。
それまでずっと笑顔だった遥ちゃんの顔が一瞬で真顔になって。
その瞬間バリン！って音と共に冷たいものが顔と服にかかる。
▽｢え、ちょっ｣
私の周りには散らばったガラスと水。
遥｢ほんっと面白くない。意地悪しても噂流しても全然壊れないし、｣
｢……最低なのはどっち｣
キッと睨んでも 全く表情を変えないで。
遥｢いいの？二宮先輩にあの事バラして｣
ーっ、でも
｢ちゃんと……ちゃんと話すから直接。だからもう｣
遥｢ーっ｣
私がハッキリ言い切ったのが気に入らなかったのかまた空いてるグラスをもって手を振りかざそうとして。
目を閉じて身構えて、でも聞こえたのはグラスが落ちる音でも水がかかる音でもなく
？｢何してんの｣
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作者名：ハチミツ
| 作成日時：2019年6月8日 0時
