第二十七話『幼い頃の記憶5』 ページ37
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それから一週間たち色々と落ち着いてきた。
私達はいつも通り遊んでいた
日も暮れおそ君達と別れる
今日も楽しかったなぁ
明日は何して遊ぼうかなぁ
えへへ。明日が楽しみ
『お母さーん！ただいまぁ〜！
あれ？お母さん？』
家に帰るとお母さんの姿は無かった
買い物にでも行ってるのかな？
やることも無いので一人絵を描いていると
突然電話が鳴った
お母さんかな？
受話器を手に取り『もしもし？』と電話の向こう側の人に尋ねる
すると電話の向こう側から若い女の人の声が聞えた
《もしもし。早乙女 愛さんのご家族の方ですか？》
『はい、お母さんがどうかしたんですか？』
《早乙女さんの娘さん？
落ち着いて聞いてくださいね
お母さんが＿＿＿》
ゴトッ
《えっ？ち、ちょっと！早乙女さんっ！もしもし！》
無我夢中で走った
お母さんが車に挽かれた＿＿
確か、ここから一番近い病院は確か赤塚病院だったけ
『あのっ。すみませんっ！お母さん...
早乙女 愛さんはいますかっ！』
と看護師さんに尋ねる
「あぁ。早乙女さんの娘さんかしら
お母さんなら。二階の205号室よ」
看護師さんに御礼を言い205号室へと向かった
ガラッ
『お母さんっ！』
病室に入るとお母さんはベットの上で寝ていた
ゆっくりとお母さんに近づく
頭に包帯を巻いていた
椅子に座りお母さんの顔を見る
整った眉毛に長い睫毛、ほんのり赤い頬
こうしてお母さんの顔をまじまじと見るのは初めてで
なんだか変な気分
お母さん。早く起きてよ
私、お母さんに話したいこといっぱいあるんだよ？
私はお母さんの毛布に顔をうずめた
第二十八話『幼い頃の記憶6』→←第二十六話『幼い頃の記憶4』
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