過保護 ページ3
「まぁ、優しいのかな？」
綾「でも、毎月様子を見に来るのはちょっとヤバいけどね」
「そうかな？心配だったらそこまでするでしょ」
綾「そんなことしないよ普通は、うちだってAより地元遠いのに心配もしてくれないし
ましてや、勉強しっかりやってるでしょうね！って久しぶりに連絡来たかと思ったら小言ばっかりで
やんなっちゃうよ」
綾は自販機で買ったジュースを飲んだ
「でもお母さんの言う通りじゃないのよ、だって綾、私がいなかったら全部の単位落としてたかも
しれないのに」
綾「ギクッ」
「ずっとお笑いの公演行ったりバイト行ったりして去年はまだオンデマンドだったから確かに
どうにでもなったかもしれないのにそれで調子に乗ってバイト滅茶苦茶入れまくって課題も
出せなかったのに今進級できてるのは誰のおかげでしたっけ？」
私はデザートの果物を口に入れると綾は唸りだした
綾「ゔ〜！！」
「何か反論があるのならばどうぞ」
食べ終わって片付けていると
綾「おっしゃる通りです......」
「でしょ」
綾「じゃあさ！Aはお母さんと会って何してるの？」
「お母さんと会うと？」
私は昨日の事を思い出していた
母「どうAちゃん？学校の方は」
「うん、一年の頃に比べては別の意味で環境がまた変わって本来の大学生活に戻った感じかな〜」
母「もう東京は相変わらず感染者が多いから家族みんな凄く心配しているのよ」
「でも、ワクチンも打ってるし大丈夫だよ、それよりもお母さんたちの方こそ大丈夫？」
母「大丈夫よ、私たちはコロナに直接は関係ないけどやっぱり患者さんたちの中にいたら
考え出したらきりがないわね」
「あ！そうだ、今月お父さんの誕生日でしょ？これ渡しといてよ」
母「あら、お花じゃないの？どうしたのこれ」
「バイトしてるお店の店長に頼んで作ってくれたの、お花は自分で決めたけどね」
母「ありがとう、きっとお父さんも喜んでくれるはずだわ」
「だと良いな〜」
母「相変わらず服とかに無頓着なの？」
「そうだね、だってお母さんやばあば達に勝ってもらった服とか靴とかカバンがいっぱいあるから
寮にあるのでもまだ全部じゃないし」
母「じゃあ今から表参道へ買い物に行かない？」
「行く！」
母「その前に、これ」
「もう、私バイトしてるし使いきれないからいいよ」
母「いいから、何かあった時のよAちゃんに趣味が出来たら沢山使いなさい」
そうして私たちは表参道へ行った
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作者名：リンさん | 作成日時：2022年10月30日 23時
