忘れ物 ページ14
私たちは叫びながら手をつないで走って駐車場から出た
普段から全く運動とかしてこなかったから走ったりなんかしたらすぐ息が上がるのに
今日に限っては全く息が上がらなかったしむしろ今までで一番速く走れたと自負できるほどで
横浜駅まであと少しのところのコンビニの中のイートインスペースで休憩することにした
水を買ってそれを半分ぐらいまで一気に飲み干して深呼吸して
綾「っもう！めっちゃびっくりしたんだけど！！どうしたのいきなり」
「違うのよ、きゅ、急にね、か、肩を叩かれたから、それで叫んじゃったの」
綾「それって後ろから近付いてきた人なのかな？それってもしかしたら芸人さんだったかもしれない
じゃない！もったいないことしたな〜もしかしたらばし君だったかもしれないしもしかしたら
東ブクロさんだったかもしれないじゃない、あ〜あ、もったいないことしたなぁ」
「そんなのんきなこと言わないでよ、もし本当に不審者だったらこんな風に話すことが
出来てないんだから」
綾「でももったいなかったじゃん！折角方叩いてもらったのに走り出して逃げちゃってさ」
「でもそれは今この場にいる結果論で言えてるんでしょ、もし襲われてたらどうしたのよ」
綾「まぁそうなんだけどさ」
「だから今日はもうこのまま帰ろ、今日は今回は運がなかったという事でいつかまた会える日まで
楽しみに待つのも楽しいじゃない」
綾「っーーうん、そうする」
「全然納得してないように見えるけど」
綾「納得したから、半分は、だから駅に向かおうか門限とか怖いし」
「そうだね」
なんて話ながらコンビニから出て横浜駅について改札を通ろうとしてsuicaを出そうとすると
カバンの中にあるはずの物がなかったから立ち止まった
「あれ？おかしいなぁ」
綾は先に改札を通っていたからいつまでたっても来ない私に
綾「何してんの？早く来ないと電車乗り遅れるよ！これ送れたらマジヤバいって」
「綾、私学生証さっきの駐車場に落としてきた」
綾「マジで何やってんの！」
「私今からとってくる」
綾「でも寮にさ」
「私何かあったら怖いから外泊届けだしといたの！だから大丈夫」
綾「じゃあ！私も行くよ」
「綾のは出してないから帰りな」
綾「じゃあ気を付けてよ」
綾には正直着いてきてほしかったけど出してないから綾は気を付けてと言ったら走って電車のホーム
まで走って行ったから私もさっきまで歩いてきた道へと歩き出した
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作者名：リンさん | 作成日時：2022年10月30日 23時
