悲劇のジュリエット症候群

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"舞香ちゃんも来たことだし今回は豪華に行こうね"なんて私にはどうでもいいやまちゃんの気遣いで週末何処に行くか舞香ちゃんを混ぜて話し合いを続行する。

そんなのどうでもいい。というか行きたくないし今すぐにでも帰りたい。ここの空気を吸って痛くなかった。頭がズキズキする。目眩がしてあのコも貴方も見れなくて机に突っ伏せそうな程俯いた。





「A？？どうした体調悪い？｣


こういう時やっぱり1番に気にかけてくれるのは謙信でその気遣いでさえも鬱陶しいと思ってしまう。それは多分舞香ちゃんを好きな謙信からの気遣いだから。


「……ん、今日はちょっと帰るね、ゴメン」

「え？A大丈夫〜〜！？」

「風邪流行ってるしお大事にね〜」


皆が心配してくれるのを出来るだけ笑顔で返してサークルの扉を開けた。もうすぐでここから出られる。



「……あの」




……









…なに？ほんとになんなの？？？









･








「Aさん、ですよね！お大事にして下さい！週末お会いできたら嬉しいです！」







……は？


悪意と嫌味に溢れたこのオンナが一瞬で大嫌いになった。いや元から嫌いだけど。






「そうだね、ありがとう。」





私はそれだけぶっきらぼうに返すと思いっきりサークルの扉を閉めた。

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