朝顔に包まれて【一期一振】 (ページ4)

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四、ページ4

「……」

刀剣男士を模した歴史修正主義者が本丸付近をうろついているらしい。
審神者はじゅうぶん気を付けろ、とのことだ。
特徴は、目。

……目だけ見て咄嗟に逃げられるものなんだろうか。
そんなこと、気にしても仕方がないか。
頭の片隅に入れておく程度でいいだろう。

「たーいしょ、そろそろ夕餉だぜ。おや、なんだその書類」
「ああ、薬研。……政府から、お知らせ」
「ふむ、歴史修正主義者が刀剣男士に……？気を付けといた方がいいな」
「うちの付近ではそういう話、あったっけ？」
「いや？確かなかったはずだな……鶴丸の旦那なら、色々と知ってるかもしれん」

しょっちゅう散歩してこの辺の土地は既に知り尽くしたらしいぜ、と薬研。
その声を聞いてから、紙に顔を戻した。
悪い予感がする。
ばちぃん！と頬を叩いた。
びっくりする薬研をよそに、ほら行こ、と手をひいて促した。