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二十四、 ページ24
「どうした、花を睨んだりなんかして」
「っ！鶴丸殿……」
「驚いたか？何、話してみろ。手助けくらいはしてやれるかもなあ」
じっとりと、花屋の前で花を見ている私を不思議に思ったのか鶴丸殿が声をかけてきた。
そしてこう言われてしまったので、仕方なく事情を話す。
花言葉のことを。
話し終わるとまず、「言霊ねえ。ありえなくはないな」と鶴丸殿は造花を優しく触った。
……朝顔だ。
「朝顔なんかいいんじゃないか？俺も花言葉とやらは詳しく知らんが」
「……鶴丸殿は、何故私にこんなにも協力してくれるのです」
「んー？なんでだと思う？」
「……主殿のことがお好きだから？」
「……ふ、ははは！」
何かがおかしかったのだろう。
鶴丸殿は突然笑い出した。
これ以外の理由が……思い当たらなかったのだ。
「いや、主のことは好きさ。恋情なんかじゃなくてな。単純に、一期のためだよ」
「私のため、ですか？」
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作者名：ひな丸 | 作成日時：2016年6月6日 22時
