31.お引越ししましょ ページ34
「A起きてぇや、そろそろ城着くで。」
私を呼ぶ声と揺れで目が覚めた。
「んー、んん、ぞむ……？」
zm「おん、Aちゃんの大好きゾムくんやで〜。」
「……？うん、ぞむ、好きー……。」
そう言うとゾムはフードを深く被って、外の様子見てくるわ、と出ていってしまった。顔が赤く見えたような気がする。
外？ここどこだっけ、ええと。
ああ、そうだ、ここは城に帰る馬車の中だ。
5日前にペ神から安静解除−あくまで絶対安静にはしなくていいというだけで無理をしていいという訳では無い、なにかあればすぐ連絡するように、と口酸っぱく言われた−をもらった私は、トンさんに休暇を要求した。といっても目的は休むことでは無いので、トンさんは快く承諾してくれたし、なんなら任務の一環ってことでええで、とまで言ってくれた。ついでに護衛と称してゾムと、荷物を運ぶための馬車を貸してくれた。
そうして一旦城を離れた私は、自分の家に行った。
ちなみにゾムはAに家とかあったんや、と驚いていた。曰く、拠点を移しながら活動しているのだから当然家などないものだと思っていた、と。その理論は分からないでもないけど失礼だな、私にも家くらいあるよ。
でもまぁ確かに家とは言ったがどちらかというと倉庫のような扱いではあった。拠点を移しながら活動する中でたまに寄る本拠地のようなものだけれど、滞在するというよりは使わないものを置いておいたり本や部品を取りに来たりという感じだ。
で、今回何をしに来たかというと、いわゆる身辺整理、引越しだ。
これからは我々国で過ごすことになるのだから、必要なものを取りに来たのだ。
ちなみに家を引き払う予定は無い。そもそもものが多いし大きいものもあるので半分くらいは引き続き置いておきこの家には倉庫として働いてもらうつもりだ。
また、移動中や少し暇が出来た時は知人や今までのお得意様たちに我々国に所属することになったことを連絡した。
さすがに他軍や裏の世界を相手にしたり武器を扱ったりはダメだけれど、平和的な案件、例えば年に一度からくり時計の整備をする仕事とか、は今まで通りやってもいいと許可を貰っている。これは素直に有難かったし嬉しかった。
一方ある場所。
彼女から連絡を受けた男は、近くにいた別の男に声をかける。
「Aさん我々国に所属するらしいで。」
「まじで？それやったら＿。」
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ツネキ - お話のつなぎ方、お上手ですね…。いいな…。私の場合、文章を書こうとしても話がコロコロと変わってしまって…。それプラス話の繋ぎ方がどうにも下手くそで、へんな文章が出来上がってしまうんですよね…。尊敬です…！！ (2020年3月11日 5時) (
レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
こは(プロフ) - 雪兎さん» 雪兎様、応援とご心配ありがとうございます。全然無理はしていないので大丈夫ですよ！拙い作品ではございますが、これからも楽しんでもらえると幸いです*^^* (2019年12月5日 23時) (レス) id: ce808de654 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - いつもいつもお疲れ様です。これからも頑張って下さいね！応援してます！あっ、無理は禁物ですからね！お体に気をつけて下さいね？ (2019年12月5日 20時) (レス) id: 2fbdad1c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こは | 作成日時：2019年11月23日 20時
