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「なぁ、サム」
「なんや、ツム」
風呂から上がって、テレビを見ているサムに話しかける。
アイスを冷凍庫から出して、隣に座った。
「最近、Aと話したか？」
「全然」
「なんでやと思う」
「知らん」
さっき晩飯を食べたのに、おにぎりを頬張ってるサムの返事は曖昧だ。
文化祭の日から、異常なほどにAが俺らを避けるようになった。
俺ら、というかバレー部を。
マネージャーだから、そりゃ最低限のことは話すけれど。
教室では終始無言。
アイツのまとう空気がなんとなく重くて、話しかけることができないまま、数週間たった。
まとう空気が軽くなるのは、北さんと話してる時くらい。
その事実が、俺をもやもやさせる。
「俺、悪いことしたんやろか」
「しらんけど、してへんと思うで」
話しかけたのも俺から。バレー部に誘ったんも俺。
一番目の友達。Aと一番仲がいいのは自分だと自負していたけれど。
愛想を、つかされてしまったのだろうか。
バレー、嫌いゆうとったしなぁぁ。
「……なんでそんなに落ち込んどるん。きもいで」
「なんやて。サム」
「一人の女と話せんくなっただけやろ」
「あいつはトクベツや」
「……ほぉ。そうなんか」
ぽろっと口をついて出た言葉。
自分で言って驚いた。
サムも少し驚いている様子を見せる。
トクベツ。
確かにサムの言った通り、一人の女といってしまえば、それまでだけれど。
Aは俺にとって、トクベツな女の子になっとったらしい。
やから、北さんにも嫉妬した。
自覚したら、声が聞きたくなって。
携帯を乱暴につかんで、二階へ駆けあがった。
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PANDA(プロフ) - 続き楽しみにしてます❤︎ (2022年9月18日 17時) (
レス) @page5 id: 9ccffafd49 (このIDを非表示/違反報告)
美郁(プロフ) - めっちゃこのシリーズ好きで！！！更新めっちゃ楽しみにしてます！ (2022年8月11日 7時) (レス) id: f0d1cce09e (このIDを非表示/違反報告)
小春-koharu-(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！ (2022年7月28日 22時) (レス) id: cfcec73855 (このIDを非表示/違反報告)
小春-koharu-(プロフ) - 風船ぷかぷかさん» ありがとうございます！ (2022年7月28日 22時) (レス) @page2 id: cfcec73855 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 更新ありがとうございます！お話とても好きなので、更新楽しみにしています！ (2022年7月28日 21時) (レス) id: 27dac66b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小春-koharu- | 作成日時：2022年7月28日 19時
