第９話 ページ24
＊今回はセリフ多めです
僕は一条流架に改めて自分の名を名乗る。
滅多に学校に来ないから、クラスメイトの名前も覚えていないのは納得できる。
「へぇ、如月A君っていうんだ。Aっていい名前だね。それで、俺に何の用？」
「ありがとうございます。それは……」
「どうして学校に来ないんですか？」
「うーん、どうしてって言われてもね。気分が乗らないからじゃ、駄目？そんなことより、今日は一人で来たの？友人とか同伴の先生は居なかったの？」
「友人は自分の代わりに部活動の予算会議に参加しているところで、教師はその担当なので……」
「……へぇ、そうなんだ。でもさ、最近、世の中物騒だし夜に一人で外を出歩くのは危ないんじゃない？」
「貴方は、なにが言いたいんですか？」
「遠まわしに言われるのは嫌い？じゃあ、直球に言うね。……夜は吸血鬼が動き出す時間だから、一人で夜道を歩くと血に飢えた吸血鬼たちが君の血を狙って襲ってきちゃうかもよ。特に君は特別な血を持ってるんだし」
「昨晩、貴方と似たようなことを言った吸血鬼に遭いましたよ」
「それは偶然だね。でも俺は昨日はずっと家に居たし、その吸血鬼とはなんの関係もないね。あれ、もしかして首筋の絆創膏は昨日遭ったっていう吸血鬼に噛まれたの？」
「そうだとしても貴方には何の関係もありません。……なにか学校に行けない理由があまりにも深刻かと思って来てみればただ気分が乗らないからの理由で学校に来ないとは話にもなりませんね」
「もしかして俺が学校に来ないのはいじめられてるとでも思ってたの？それでわざわざ俺の家まで？会長は優しいなぁ。……でも、学校に来ない理由は他にもあるよ？」
一条流架は、窓際から降りると僕のほうへと歩いてくる。
僕は後ずさりをするも、壁に追いやられてしまう。
「他の、理由ですか？」
距離が近いのも落ち着かないが、なにより一条流架の表情がさきほどの気だるさがなく、まるで獲物を狩るような目をしていたから僕は恐怖のあまり指一本すら動かすことは出来なかった。
……この感覚、どこかで見覚えがある。あぁ、そうだ。あれは昨晩、吸血鬼に噛まれたときだ。
あのときも今みたいに動けなくて……。
「そう、他の理由。それはね？俺が学校に来ないことで心配をした教師や生徒をこうやって襲うため……って言ったらどうする？」
「……っ……！」
僕が懐から銃を出すよりも先に、一条流架は僕の両手を上へとあげ壁に押し付けた。
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柊黒炎(プロフ) - ユーンさん» ユーンさん、返事が遅くなりましたが応援コメントありがとうございます。更新速度はかなり遅いですが、自分のペースで頑張っていこうと思っていますので最後まで応援よろしくお願いします。 (2017年11月20日 23時) (
レス) id: efc399b360 (このIDを非表示/違反報告)
ユーン - 吸血鬼ハンター………かっこよすぎる〜〜〜〜〜！！\(=＞д＜=)/これからも頑張ってください！！ (2017年10月23日 21時) (レス) id: f77b1d313c (このIDを非表示/違反報告)
柊黒炎(プロフ) - すずはver.アニヲタさん» 応援コメントありがとうございます。とても励みになります！更新は不定期にはなりますが、応援よろしくお願いいたします。 (2017年10月9日 17時) (レス) id: 0630f0c510 (このIDを非表示/違反報告)
すずはver.アニヲタ - かっこえぇぇぇ！！ 続きがきになるぅぅぅ！ (2017年10月9日 15時) (レス) id: 72db204b8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊黒炎 | 作成日時：2017年9月17日 0時
