第６．５話 主人公と冬夜の過去編３ ページ16
教師は神崎冬夜を問題児と奇異の目を向けていたが、僕はそうは思わなかった。
本当にただの問題児なら、“お前まで変な目で見られるぜ”と言って、他人の心配などするだろうか。
しかし、それと同時に上手く逃げられたと思った。明日もちゃんと授業を受けるように説得しよう。
ただ一つ、神崎冬夜の言葉には気がかりなことがあった。
“この学校だって、親から行けと言われたから来ている”と言っていたけど、どういう意味だろう？
単純に考えるなら他に行きたい中学があったと考えるべきだが、今までの行動を教師から聞いているから、たんに授業が嫌なんだと思う。
神崎冬夜のことはもう少し詳しく調べる必要がありそうだ。
放課後、生徒会の仕事を済ませた僕は夜に行われる戦闘班の集まりがあるため、吸血鬼対策組織のアジトへと向かう。
「こんばんは。如月Aです」
挨拶を済ませ、椅子に座る。
「如月君、今日も学校お疲れ様でした」
「ありがとうございます、久遠兄さん」
僕は隣の席の久遠兄さんから声をかけられたので返事をする。
「本日はお集まりいただきありがとうございます。それでは時間になったので始めます。
まずはじめに、最近の敵対派の吸血鬼についてですが……」
前で上司の一人、二階堂さんが議題を進める。
話に聞く限り、敵対派の吸血鬼の行動で特に変化はないらしく、変わらず無差別に人間を襲って吸血を繰り返しているという。
最近は人間の血を吸って力を蓄えているせいか、吸血鬼ハンターの数人が命を落としたと聞かされた。
僕もいつそうなるかわからない……そう思うとあの時の恐怖が今でもせいめいに頭によぎる。
他の吸血鬼ハンターに比べれば、僕はかなり年齢も若く経験も浅い。
だからこそ、久遠兄さんから吸血鬼との戦い方など詳しく教えてもらう必要があった。
「本日の会議は終了します。皆様、お疲れ様でした」
二階堂さんがそういうと、皆は席を立ち、帰路へ向かうもの、吸血鬼を狩りに行くものと分かれた。
久遠兄さんに「一緒に帰りたい」と伝えると今日は今から用事があるらしく、僕は一人で家に足を進めた。
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柊黒炎(プロフ) - ユーンさん» ユーンさん、返事が遅くなりましたが応援コメントありがとうございます。更新速度はかなり遅いですが、自分のペースで頑張っていこうと思っていますので最後まで応援よろしくお願いします。 (2017年11月20日 23時) (
レス) id: efc399b360 (このIDを非表示/違反報告)
ユーン - 吸血鬼ハンター………かっこよすぎる〜〜〜〜〜！！\(=＞д＜=)/これからも頑張ってください！！ (2017年10月23日 21時) (レス) id: f77b1d313c (このIDを非表示/違反報告)
柊黒炎(プロフ) - すずはver.アニヲタさん» 応援コメントありがとうございます。とても励みになります！更新は不定期にはなりますが、応援よろしくお願いいたします。 (2017年10月9日 17時) (レス) id: 0630f0c510 (このIDを非表示/違反報告)
すずはver.アニヲタ - かっこえぇぇぇ！！ 続きがきになるぅぅぅ！ (2017年10月9日 15時) (レス) id: 72db204b8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊黒炎 | 作成日時：2017年9月17日 0時
