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第6.5話 主人公と冬夜の過去編2 ページ15

午前の授業が終了し、今は昼休み。神崎冬夜は未だに教室に姿を現してはいない。
僕は神崎冬夜の靴があることを下駄箱で確認して、屋上へと向かった。

「やっぱり、ここに居たんですね……神崎冬夜」

「……お前は?」

神崎冬夜は片手でパンをかじりながら、こちらに視線をうつした。

「僕は如月Aです。クラスメイトの名前くらい覚えておいてください」

「あー……たしか、そんな名前の奴もクラスに居たような気もする」

パンを食べ終わると、飲み物を飲みながら、僕と会話を続けた。
その態度はあきらかに悪い。

「如月だっけ?お前、クラスメイトにも敬語使ってんのか?
先月、生徒会長に任命されてすぐに堅物会長ってあだ名で呼ばれてんの、お前だろ?」

「……そんなあだ名で呼ばれたことなんかありません。この話し方も相手を不愉快にさせないようにと気を遣っているからです。それに貴方のような態度をとるほうが、相手をよっぽど不愉快にさせると思います」

「あ?なんだと?」

いきなり挑発的な態度をとってきた神崎冬夜にムカついた僕は同じように喧嘩腰で接する。

これが神崎冬夜と僕の最初の出会いだった。
この時は今みたいに親友と呼べるほどの仲になるなんて思ってなかった。

「神崎冬夜、どうして授業を受けないんですか?」

「……俺の勝手だろ」

神崎冬夜はそう言うと僕から視線を逸らすと、その場を立ち、屋上から出ていこうとした。

「貴方は毎日遅刻をするし、授業もまともに受けていないなど目立った行動をしている。教師からなんて呼ばれているか知ってますか?」

「……問題児だろ、そんなの知ってる。だが、俺は教師にどう思われようが関係ない。
この学校だって、親から行けって言われたから来てるだけだ。
それに会長が問題児と話してたら、お前まで変な目で見られるぜ。もう俺に構うな」

神崎冬夜はそう言い放ち、屋上から姿を消した。僕にはその後ろ姿が何故か切なく見えた。

――――

過去編、もう少し続きます

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設定タグ:吸血鬼 , オリジナル , 男主   
作品ジャンル:SF
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柊黒炎(プロフ) - ユーンさん» ユーンさん、返事が遅くなりましたが応援コメントありがとうございます。更新速度はかなり遅いですが、自分のペースで頑張っていこうと思っていますので最後まで応援よろしくお願いします。 (2017年11月20日 23時) (レス) id: efc399b360 (このIDを非表示/違反報告)
ユーン - 吸血鬼ハンター………かっこよすぎる〜〜〜〜〜!!\(=>д<=)/これからも頑張ってください!! (2017年10月23日 21時) (レス) id: f77b1d313c (このIDを非表示/違反報告)
柊黒炎(プロフ) - すずはver.アニヲタさん» 応援コメントありがとうございます。とても励みになります!更新は不定期にはなりますが、応援よろしくお願いいたします。 (2017年10月9日 17時) (レス) id: 0630f0c510 (このIDを非表示/違反報告)
すずはver.アニヲタ - かっこえぇぇぇ!! 続きがきになるぅぅぅ! (2017年10月9日 15時) (レス) id: 72db204b8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊黒炎 | 作成日時:2017年9月17日 0時

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