オトコギライ《桃》

#キライ ページ26

小瀧side







重「いやーにしても小瀧は勇気あんなぁ……。」




藤「女子がずっとキャーキャー言っとったで。」




小「だってしゃーないやんかあの場合は。」















表彰式も終わって、下校の時間。





教室戻ってからもずっと茶化されたけど、あれはほんまに身体が勝手に動いたんよなぁ……







その後は下心あったけど。













重「……あ、神ちゃんお疲れー！」




神「おー、お疲れ！

……あ、のんちゃんさっきはありがとな？」




小「ええねんええねん！

てか神ちゃん急いどるけどお見舞いでも行くん？」





神「おん、バイト前に顔だけ見に行こと思て。」





小「それさ、俺も行ってええかな！？」













やっぱ心配やん？





LINEも無視しとんのか調子悪いんかで返ってこうへんし。











……後ろでしげと流星がこっすいわ〜……とか言うとるん全部聞こえとるからな…！！
















神「あー、家やしちょっと聞いてみるな？」







神山のんちゃんも一緒に行ってええ?



A絶対やだ!来させんとって!!



A智くんだけ来て!!!!













小「………………」








いやめっちゃ既読速いやんけ！！！






俺のはただの無視やったんかい！！！！





















神「……あー、っと。ご、ごめんな？」




小「や、神ちゃん悪ないし！

……んーどうしよ、突撃でもええんやけど家知らんし…………」











淳太なら教えてくれるか……？



















神「……あ、あのさ！」








気まずそうにこっちを見る神ちゃんに目で返事をする。





















神「……俺、のんちゃんとAは喧嘩しながらも仲ええんやな、って思っとんたんやけど、



…もし、適当な付き合いをするんやったら、やめてな？」

















じゃ、と走って階段を降りてく神ちゃんに、





俺は何も言い返せへんかった。












.

#キライ→←#キライ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す