129 ページ29
重岡side
小瀧がAの名前を叫んで病室に入ってた時は、ほんまに思考が追いつかんかった。
淳太とかも小瀧の様子から状況を察しながらも、驚きは隠せてへんくて、ベッドからこっちを見つめるAを見て固まっとった。
重「流星、大丈夫か?」
5人がAのそばに駆け寄っても流星だけは入口から1歩も動かへんかった。
……いや、動けへんかったのか。
メンバーの中で1番最初にAが起きてる状態を見て、1番状況を理解するのに時間がかかっとるみたいやった。
1年前、Aを1人で駅に向かわせたことを1番悔やんで、1番自分を責めた流星。
Aが目覚めへんことに1番不安を抱いて、ろくに睡眠もとれずに、1人涙を流しとった流星。
Aに笑顔でおはよう、言えるように仕事はしっかりこなして、1番頑張ってきた流星。
中「…流星としげもこっちで話そ?」
重「…おん、ほれ流星その無駄に長い脚はよ動かせや!!」
Aと一緒で、少し細なった手首を掴んでベッドに近づく。
『重岡さん、藤井さん、おはようございます。
……ご迷惑、おかけしました。』
重「おはよーさん。体、痛ないか?」
『大丈夫です。……斎藤さんに聞きました。色々して頂いたみたいで……すみません。ありがとうございます。』
重「謝らんでええねん笑
……流星、ちゃんとおはよう、言いや?」
藤「…お、はよ… 。」
『はい、おはようございます。
……藤井さん、痩せました?』
藤「…そんぐらいAが、心配やったんや……!!」
流星の瞳から一気に涙が溢れる。
やっと、不安から解放された流星。
やっと、悔し涙やなくて嬉し涙を流せた流星。
俺ももっとAと話したいけど、今日は譲ったるわ。
.
1718人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゅあ(プロフ) - 初コメ失礼致します。137話辺りの茶封筒の場面、私はまさか退職届を出してしまったのかとドキドキしました。でもそれは五大ドームの交渉だったんですね。良かったです!虹に歩く時7人が支えたこと、目が覚めた時、感動して涙が出ました。この作品とても面白かったです (8月16日 0時) (レス) @page46 id: d9ff4faa7c (このIDを非表示/違反報告)
みなと - ナイタ、、、、 (2020年11月17日 21時) (レス) id: b966ddbb9b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - News9864915さん» コメントありがとうございます!WESTさんが歌うシルエット、とても好きなのでそう言っていただけて嬉しいです〜!!WESTさん達のバラード、どれも素敵ですよね! (2019年11月28日 2時) (レス) id: cdd98bad11 (このIDを非表示/違反報告)
News9864915(プロフ) - この小説読んでから、シルエット聴くと泣けます((泣 (2019年11月27日 18時) (レス) id: 7b9d7e55b8 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ふわふわさん» コメントありがとうございます!このシリーズは私にとっての初めての作品だったので不安が大きかったのですが無事、完結することができました。新作もお楽しみ頂けるよう頑張ります!最後まで本当にありがとうございました! (2019年10月20日 2時) (レス) id: cdd98bad11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡翠 | 作成日時:2019年9月26日 1時