45話 ページ47
怪盗キッドの犯行が終わった日の夜、彼は1人、家でバーボンを飲みながら頬を赤らめていた。
「くっそ……あの服はダメだろ………」
そう言ってまた、胸元の大きく開いたドレスを来た彼女の姿を思い出す。
彼女は意外と胸が大きい。
普段の姿からは分からなかったが、アレは結構着痩せするタイプだ。
現場ではポーカーフェイスを保てていたが、本当にいつ理性が崩れるか分からなかった。
ぐい、とバーボンを一気に喉へ流し込み、いけないいけない、と明日はポアロのシフトが入っていたことを思い出す。
彼女……Aは明日、来るだろうか。
Aの朗らかな笑顔を脳裏に浮かべていると、スマホの着信音が響いた。
……そういえば、Aの着信音は笑い声だったな。
思い出して、ふと笑う。
そういえば、心から笑えるようになったのは最近のことだ。
そう、丁度Aと出会った時から。
あいつらが皆いなくなってから笑えなくなっていた俺にとって、Aは光だった。
これは相当惚れているな、ともう一度笑ってから、スマホを取り出して通話ボタンを押した。
「Hi,バーボン」
通話相手をよく見ていなかったため、電話口から通るベルモットの声に少し驚く。
「こんな夜中にどうしたんです?」
・
「……今日、子猫ちゃんと一緒にいたわよね。その事についての話よ」
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華美 - 神杏さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年4月14日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
神杏(プロフ) - めっちゃおもろいです!更新まってます! (2019年4月14日 10時) (レス) id: 4cd5a25095 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 読者さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2019年4月9日 16時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
読者 - めっちゃおもしろいです!!更新待ってます^ - ^ (2019年4月9日 14時) (レス) id: 55ea5dd3ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華美 | 作成日時:2019年4月4日 20時