１７川上さんと…？ ページ17
先ほどまでこぐまちゃんが寝ていたソファに腰を下ろし、パソコンを開く。
今日やろうと思っていた記事の編集、校閲をしようとファイルをクリックした。
わちゃわちゃとこぐまちゃんを囲んでわいわいやっている彼らを見ると、先の落ち込みようは嘘のように、皆笑顔で歯を見せて笑っている。
俺は、こっそりと彼らの会話に耳を澄ませた。
「かれのおともだちさん、はじめまして」
「はじめましてー！」
「はじめまして！」
「はじめまして〜〜」
「ぼくは、くま。このこは―」
「くま！？」
「むぅ〜〜〜！さえぎらないで」
「あっ、ごめん！！」
「このこは、こぐま。よろしく」
「ふっ……あはは！！」
「こぐまあ！！？！」
「え、まってまって、えええ！！」
いきなりの熊の登場に、言葉に驚かされている模様。
相変わらず、こぐまちゃんが声を出すことはなくて、いつも顔の前にいる熊が代弁をしている。
いつも思うけど、あの熊、結構態度でかいよな。
ツボる山本に、復唱しながらも困惑しているこうちゃん。そして、ナイスガイが困ったガイになってる件について。そして、カオス。
「ただいま〜〜」
声が聞こえて、扉の方へと視線を向ける。
すると、両手にビニール袋を提げた伊沢さんがいて、おかえりなさいと声を掛ければ、首をかしげながら俺の元へとやってきた。
「あの３人、何やってんの？」
「あー、こぐまちゃんとの戯れですね」
「え！？いいなぁ。俺も交ざろっと」
テーブルの上に荷物を置いて、４人の元へと掛けていく伊沢さん。
突然の彼の登場に、こぐまちゃんは驚きつつも、俺の方へと顔を向ける。
うん、とほほ笑んで目を合わせれば、ふにゃりと口角を上げ、ほほ笑んだ。
それを見ていた大人４人が、奇声を上げる。そして、それを嫌そうに眉を寄せてしかめっ面をするこぐまちゃん。
見ていて、飽きないな〜おもろいわ〜と、くすくすと笑っていると、こぐまちゃんが声を上げた。
「んも〜〜〜、かわかみさん、笑ってないで助けてよ」
突然発せられたその声に、びっくりしたのか周りの大人たちはぴきりと固まっている。
かくいう俺はもう慣れっこだし、相変わらず聞き心地の良い声をしとるな〜と感心しつつ、パソコンをテーブルに置き、彼女に近づいた。
「ごめんごめん。……でも、こぐまちゃんも楽しいやろ？」
そう問えば、躊躇うような素振りを見せ、うんと頷くこぐまちゃん。
それをみて、また周りの大人はわちゃわちゃと騒ぎ立てた。
※ここから先、読むの注意ですのでこちらを一読ください。→←１６川上さんと…？
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瑞西（シャラルー☆）(プロフ) - ゆのさん» わわ…っ、ありがとうございます！確かに、主人公ちゃんは可愛らしい（真顔）素敵なパワーをいただけたので、さらに良いものを提供できるよう頑張ります(*´▽｀*) (2019年12月25日 18時) (
レス) id: 705dc09b7e (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - 主人公が可愛くて、お話も素敵で、情報の管理もしっかりされていてすごいと思います！お話楽しみに待っているので、作者さんのペースで頑張ってください！応援しています(p｀･ω･´q) (2019年12月25日 9時) (レス) id: 6ede61fc28 (このIDを非表示/違反報告)
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