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第五十九訓  ページ32

桂の頭上からした声

その正体は天人だった

驚く桂を見て、高杉は至極愉快そうに笑い告げた

「お前ら、春雨と派手にやらかしたそうじゃねぇか
 連中と手を結んで後楯得られねぇか苦心してたが、うまく事が運びそうだ

 お前らの首を手土産にな」

「高杉ィィィ!!」

睨む桂を受け流し、低い声で言った

「俺はただ壊すだけだ、この腐った世界を・・・!」

襲いかかって来た天人を斬り倒すと、応戦すべく甲板へ走り出そうとする
が、高杉に向き直り言葉を発した

「・・・Aの邪魔だけは、してくれるなよ
 やっと奴が見つけた居場所だ」

高杉は薄く浮かべていた笑みを消し、冷徹な目で桂を見た

「Aの居場所はあそこじゃねぇよ」

桂はその言葉を聞くと、今度こそ去って行った



似蔵が倒れたあと、銀時達は甲板に向かっていた
深手を負った銀時を鉄子が支え、向かってくる敵をA達が倒していった

甲板で桂に姿を見かけると、銀時とAは走り出した

桂、銀時、Aの三人は背中を預け合う

「よぉヅラ、どうしたその髪型は
 失恋でもしたか?」

「だまれイメチェンだ
 そういう貴様はどうした?爆撃でもされたか?」

「イメチェンだ!」

「いやどんなイメチェンじゃ…!」

Aの方をちらりと見ると、桂は優しく笑った

「Aは変わりないようだな」

「主らとは違って失恋などしていないんでな」

「よく言うぜ」

久しぶりの会話に少し頬を緩める

部下から指示を仰がれた桂は、部下たちに鉄子や神楽たちを連れて退けと命をだす

それを阻止しようとする天人達

「安心しなんし」

「退路は俺達が守る」

「いけ」

A、桂、銀時が順に述べる
それを合図に天人達との戦いが始まった

次々と襲いかかってくる天人達

Aは立場上手出しができないので、攻撃をかわし続けていた

「銀時!!A!!

 世の中とは上手くいかないものだな!
 国どころか、友1人変えられないものだ!」

「ヅラァ!!お前に友なんかいたのか!!」

「世の中は甘くないぞ! いつでも牙を向けてくる!!」

それぞれらしい返答に桂はふと口元を緩める
そしてまた声をはる

「お前らは… 変わってくれるなよ!
 斬るには骨が折れそうだ!」

「その前にわっちが主を斬ってやろう!!」

「上等だ!!!」

そして3人で、頭上にいる高杉へ刀をむける

「高杉ィ!」

「そういうわけだ!」

「次会う時は…!」


『全力で!テメぇ/主/お前をたたっ斬る!』

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黄羅(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてうれしいです!そしてご指摘もありがとうございます。区切りの良い所まで行ったら設定を大幅に変えようか検討中です。その際にはお知らせ致しますので、これからも見て頂けたら幸いです! (2021年2月5日 5時) (レス) id: 3f33cf0222 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 楽しんでいつも見てます!高杉との絡みがあって嬉しいです! ただ月詠口調がやりすぎじゃないかなって気になりました。 (2021年2月5日 4時) (レス) id: becceb0046 (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ - 更新楽しみに待ってます! (2015年3月12日 14時) (レス) id: a76acd2a98 (このIDを非表示/違反報告)
桃果銀魂LOVE(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます♪ (2015年1月24日 8時) (レス) id: 3c29a828b5 (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル(プロフ) - 続きィィイイ〜!!見たい〜!!一国傾城篇とか!! (2015年1月2日 1時) (携帯から) (レス) id: eac2cfa6e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黄羅 | 作成日時:2013年7月30日 20時

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