怪盗さんとの恋物語 (ページ9)

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『ねえ見て蘭！似合う？』

「うん！すごく似合ってる！」

蘭に褒められて上機嫌の私。ふふん、どうだ新一、羨ましいだろ。

しかしふと隣を見ると、お姉さんに電話する園子の様子がおかしくて。

〈ええーーーっ！もう船出ちゃったの？どうしてよ〜〜〜、〉

「それはこっちのセリフ！今何時だと思ってんの？」

〈で、でも警視さんが出港を2時間遅らせるって電話で…ねえお父さん？〉

「え？そこにパパいるの？」

……園子パパが園子のお姉さんと一緒にいるのなら、きっとさっき前でスピーチをしていた園子パパは偽物。つまりあれはきっと快斗だ。

『 …って、あれ？コナンくんは？』

「ああ、あのガキンチョなら、パパが家にいるって知った瞬間血相変えて走ってったわよ？」

『 …蘭もいない』

「蘭はガキンチョが中々戻ってこないから探しに行っちゃった」

『 …いつの間に、全然気付いてなかった』

「 Aがボーッとしてるからよ！！
…ま、どうせ愛しのカイトくんのこと考えてたんだろうけど？笑」

『だから園子！！』

今この場に園子パパの姿は見えない以上、快斗がどこにいるかわからない。

だからそういうこと言わないで欲しいんだけどなあ…

「 ──ええっ、怪盗1412号がもうこの船に乗り込んでる？！パパに変装して？！」

「さっきトイレで見つけたんだ！園子ねーちゃんのお父さんの服と、変装に使った道具をね！今、刑事さん達が調べてるよ！」

『、、仕事が早い。』

…まあでも、快斗のことだし何も出てこないと思うけどね。

「それより蘭ねーちゃんどこ行ったの？」

「ああ…蘭ならお前が中々戻って来ねーから探しに行ったぞ。もしかしたら怪盗1412号に捕まってるかもしれねーって… 」

「 …1412号じゃない…奴の名前は怪盗キッドだ！！ややこしいから間違えんでください！！」

「は、はあ… 」

そう言ってすごい迫力で小五郎のおじさんに声をかける警察のおじさん。

……あれ、この人どこかで見たことあるような。

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