怪 盗 さ ん と の 恋 物 語

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あれからあの2人は刑事さん達に連れて行かれ、その後すぐ解散となった。

園子や蘭、新一はみんなで一緒に帰るらしく、一応私も誘われたけど、私は快斗と帰る約束があるのでお断りした。

そして現在鈴木大博物館の入り口…なんだけど、快斗の姿は見えない。

……声かけるって言ってたのにどこでなにやってるんだか。




「 ──A！ 」

『 あ、快斗！ 』

「 ワリいな！ 名探偵から逃げてたら遅くなっちまった！ 」

『 あー…なるほどね。ご苦労さま。ジュース持ってるけど飲む？ 』

「 お、まじ？ 」

『 さっき買ったばっかだからまだ冷たいと思うよ 』

「 ん、さんきゅ 」




…とは言っても、さっき私が一口飲んじゃったやつだけど。


まあでも、まだ一口だから大丈夫だよね。




『 あ、全部は飲まないでよ？私だって一口しか飲んでないんだから、 』

「 …ッブフっ？！ 」

『 え？！ちょ、快斗？！汚い！！ほらハンカチ！ 』

「 あ、悪いな……って、そうじゃねえよ！オメー、これ飲んだのか？！ 」

『 え、うん…一口だけだけど… 』

「 っまじかよ… 」




…？…なんかダメだったかな。


私が買ったもの……っていうか新一に買ってもらった奴だから、快斗と合流する前に一口だけ飲んだんだけど。



「 っオメー、それって… 」

『 ？ 』

「 間接キス……なんじゃ 」

『 …？！へ？！ 』




快斗に言われて、やっと自覚する。



……関節、キス…。




『 っごごごごご、ごめん！！ 』

「 い、いや俺も悪かった！！確認もせず飲んじまって！！ 」

『 快斗は悪くないから！！！私が気にせず渡しちゃったせいで…！！ 』

「『 …ふはっ笑 』」




2人して焦って謝って、なんだか笑えてきてしまった私たち。



……そういえば、小さい時は何回もそういうことしてたけど、中学生になったくらいから、全然しなくなってたな。





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