怪 盗 さ ん と の 恋 物 語

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「 しかし困ったのォ…客が大勢いれば容易く例の3品を返されてしまうし… 」




そう次郎吉さんは言う。


まあ確かにそうだよね。紛れ込まれたら終わっちゃうし




「 そうされない方法なら1つあるよ！ 」

『 え？コナンくん？ 』

「 ホラ、さっき届いた予告状にも書いてあったじゃない！ 」

「 …？？えーっと… “ 明日20時、閉館間際に例のピストルなどを持参し、幕末の志士 坂本龍馬の名の下に 今一度 洗濯いたし申候 ” …これのどこが？ 」

「 だってキッドは、いつもと違って盗むんじゃなく返しに来るんだよ？しかもその1つはピストル！

だったら、飛行場みたいに金属を見つけるゲートを置いて、みんなをチェックすればすぐにわかるよ！

ピストル持ってる人がキッドだもん！ 」

『 た、確かに… 』

「 コナンくん、頭いい！ 」




……確かにそうだよね。
金属持ったままあのゲートを通ればビーッて音が鳴るから。


………が、しかし




「 フン！んな事はワシら警察もやろうとしてたが、上からストップがかかったんだよ！ 」

『 え？なんでですか？ 』

「 何かを守るんなら博物館の入り口に設置するんだが…博物館に入る前にそんな物が見えたら返しに来るのを止めちまうってな！ 」




…ということらしい。

でも快斗のことだし、途中でやめるなんてことしないと思うんだけど。




「 それじゃあ、入り口じゃなく、博物館の中のこの龍馬展の部屋の手前に置いたらどーお？お客さんが足止めされないようにいーっぱい！ 」

「 あのなぁ… 」

「 そりゃ名案じゃ！ついでに、手荷物の中身をスキャンするX線装置も置けば完璧じゃわい！ 」

『 でも、キッドが来るのは明日ですよ？今から用意できるんですか？ 』

「 なーに、我が鈴木財閥の力を持ってすれば造作ない！そのゲートで彼奴を引っ捕らえるもよし！

そのゲートに恐れおののいて引き返す輩(やから)がおれば、そ奴がキッドじゃ！ 」




改めて鈴木財閥の凄さに圧巻しつつ、こっそり携帯を取り出す。

すぐにゲートの設置に取り掛かるらしいし、一応快斗にも報告かな




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