お前なんて嫌い (ページ33)

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その後は気持ちが上がらなくて、リレーも走ったけどそんなに記憶がない

うちのクラスが勝ったとかは聞いたかも

せっかく密かに生活できていたというのに…

帰りの電車に揺られ家路についたとき

渡辺「お前何回逃げたら気が済むの」

「っ……」

渡辺「流石にこんな会えないと堪える」

「なんで、あんなみんなの前で…また色々言われちゃうじゃん！」

渡辺「でも言われたとしてもそれ嘘とか噂とかじゃなくね」

「どういうこと…？」

渡辺「俺がお前に話しかけてる。それだけじゃん」

「だからそれが…！」

渡辺「はいそうです。私は渡辺君に追いかけられてます。でいいじゃん。別に否定することなくね」

正気なの…？

「…てかあなた抱きつかれるだけで好きになるわけ？じゃあ他の誰かに抱きしめて貰えば？モテるんでしょ？そんな子いっぱいいるで「っざけんな！！！」」

渡辺「お前以外なら気持ち悪すぎて考えたくも無いわ」

「はぁ…？」

渡辺「きっかけはあれだったかもしれないけど、どんな出会い方しても俺はお前をすきになる」

ギュッ

えっ…

「ちょっ、ヤダヤダ！！」

渡辺「…」

「離してよっ」

渡辺「抱きつき女に仕返ししてんの」

「何、仕返しって！」

渡辺「俺を振り回した分、お前も俺が頭から離れなくなれば良い」

「っ……！骨折れる…」

渡辺「折れれば動けないし俺から離れない？」

「…冗談いいからっ！」

渡辺「お前はただ俺に追いかけられてれば良いの。だからワザと避けんのまじやめろ」

何それ……