act.25 ページ26
｢…なんで、ずゥっと黙っていたの｣
｢…すいません｣
｢どうしてそんな重要なこと、言わなかったの!?｣
昼間の広場で、悲痛な声を上げる。
周りは何事かとこちらを疑っていた。
｢太宰君が、いま、地下に潜っています。過去の浄化のためです。彼は遺言とおりに白になろうとしています。あなたはどうしますか?｣
｢…私を特務課に入れたのはこうなる事が確定してたからよね。作之助さんを助けられたってことだよね。で、も、それをしたら世界が変わらないから。しょうがない犠牲だったから｣
｢…｣
｢太宰さんも変わった。みんな変わっている。なら私も、変わらなくてはならないと思うの｣
覚悟を決めて、安吾さんの目をしっかりと見据える。
安吾さんの目にも覚悟や後悔などのいろんな色を持っていた。
｢太宰さんは、浄化後、どこに行くので?｣
｢…武装探偵社社員として、転職する予定です｣
｢私が過去を浄化したらどうなるのです?｣
｢…武装探偵社社員として、潜入する予定です｣
潜入、あくまで特務課諜報員は辞めず、そのまま探偵社入りするということ。
きっと太宰は特務課をというか、安吾さんをよく思っていない。
私もよく思われていないのではないか、嫌われるのでないかという心配が脳裏をよぎる。
｢太宰君には事情は説明しています。探偵社社長にも、じきにこのことを話す予定です｣
｢…どうです?嫌われてましたか??｣
｢彼は、何も言わずに出ていってしまい申し訳なかったと言っていました｣
みんな、優し過ぎる。
涙が、止まらない。
｢私は…人を救う側になりたい｣
それは私がした初めてとも言える、意思表示であった。
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あんにん会長(プロフ) - ピッピさん» ありがとうございます！どうしても書きたくて半ば勢いで書いてるんですが…^^;応援ありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年5月21日 12時) (
レス) id: 4351b5392e (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ(プロフ) - な、なんて私得なストーリーなんでしょう…！！最高です！続き応援していますっ(*^^*) (2018年5月21日 1時) (レス) id: d3db016fb1 (このIDを非表示/違反報告)
あんにん会長(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！訂正致しました。うっかりミスをなくすよう心がけていきますので、よろしくお願いします！ (2018年5月16日 23時) (レス) id: 4351b5392e (このIDを非表示/違反報告)
あんにん会長(プロフ) - ありがとうございます！これからも更新頑張りますo(^-^)o (2018年5月16日 23時) (レス) id: 4351b5392e (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの人 - P、7の芥川さんの｢…今のあなたに〜」台詞なんですが… 一人称が『僕』ではなく、『私』になっています。 芥川さんの一人称は『僕』です。 (2018年5月16日 23時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんにん会長 | 作成日時：2018年5月14日 2時
