金曜日の気怠さ�� ページ6
真夏の朝の道を歩く。
私の仕事先である大学の研究室に続く道。
まだ七時だというのに、無慈悲に射す日差しがじんわり汗が滲ませる。
いつもは苛立ちを覚えるこの暑さだが、今の私には痛くも痒くもない。
彼と過ごした時間が私を強くする。
だけど――確かな未来は要らない、今が幸せならいい、心からそう思えるほど強くなれない。
「やっぱり、ずっと一緒に居たくなっちゃうな……。」
ため息交じりに呟く。その瞬間、太陽が私を嘲笑った気がした。
けれどそれは無理なこと。
彼の歩く道を私は歩けないし、私の歩く道を彼が歩くことはない、二つの道は重ならない。
時折交差しては、また離れてゆく。
ただそれだけ。
その交点だけの関係。
"支える"
彼はこの言葉をよく囁く。
けれどその意味は――"一時の慰め"、ただそれだけに過ぎない。
隣り合って支え合うことは望めない、望んではいけない。
どれだけ近くにいても、どれだけ一緒にいても、孤独なのに変わりはない。
その哀しさが、この恋の代償。
当然受け入れるべき代償だと思う。
だってこの恋は、この愛は、誰かの哀しみの上に成り立っている。
彼の家族の涙がそこには隠れている。
ごめんなさい。
許されぬ恋の中、一時の愛を感じて、哀しい幸せを重ねて、今日も私は生きています。
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megumi(プロフ) - いなすらさん» ありがとうございます！ご期待に沿えるよう、頑張って執筆します(^^) (2019年5月22日 18時) (
レス) id: 04e98a2c19 (このIDを非表示/違反報告)
いなすら(プロフ) - めぐみさん» 誤字でしたか(笑)大丈夫ですよ！続き楽しみにしております((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘﾝ (2019年5月22日 17時) (レス) id: 4bc43cc691 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - いなすらさん» いなすらさん、ご指摘ありがとうございます！誤字です、申し訳ありません。すぐに訂正いたしますm(__)m (2019年5月22日 17時) (レス) id: a2b7118433 (このIDを非表示/違反報告)
いなすら(プロフ) - 作品名、幸せだからいになっていますが、誤字でしょうか？意図的なものではないと思いますが、そうだったらすみませんm(*_ _)m (2019年5月22日 15時) (レス) id: 4bc43cc691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：megumi | 作成日時：2019年5月21日 5時
