金曜日の気怠さ�� ページ5
アラームの音より早く目覚め、隣で眠る愛しい人を起こさないように、そっと忍び出る。
「ごめんなさ、先にシャワー頂きます。」
聞こえないであろう言葉を落とした後、余韻の残る甘い体に熱いシャワーを浴びる。
愛を受けた後の独特の気怠さが心を満たす。
着替えてリビングに出ると、起きてきた彼から嬉しい言葉を受け取る。
「おはよう。大好きだよ。」
彼が体を流す間に朝食を作り、一緒に食べる。
「いつもありがとう。」
「良いんですよ。私が食べてもらいたくて作ってるんです。」
「美味しいよ。いつも上手だね。」
自分の作ったものを、好きな人が美味しいと食べてくれるのは、とても嬉しいことだと思う。
「お母さんに叩き込まれましたから。」
微笑みながらそう言うと、彼は表情を曇らせた。
「お母さんのこと、まだ思い出すと辛い？」
「それはもちろん。三年も経つなんて思えません。」
私の表情も沈み、瞳が潤む。
「そっか、そうだよね……。僕が支えるから。」
「十分支えてもらってますよ。朝倉さんと居られるだけで癒されます。」
「ありがとう。嬉しいよ。」
とても優しい顔をして、頭を撫でてくれる。私はそれに答えるように笑顔を作る。
朝倉さん、あなたの優しさが最近は少し苦しいです。
髪をまとめ、化粧をすれば、仕事の顔になる。
「いってらっしゃい。無理せずにね。」
「はい、朝倉さんも。」
「また連絡する。」
「待ってます。」
毎回、この瞬間は寂しさが募る。
それを紛れさせるように口付けをし、ドアを出る。
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megumi(プロフ) - いなすらさん» ありがとうございます！ご期待に沿えるよう、頑張って執筆します(^^) (2019年5月22日 18時) (
レス) id: 04e98a2c19 (このIDを非表示/違反報告)
いなすら(プロフ) - めぐみさん» 誤字でしたか(笑)大丈夫ですよ！続き楽しみにしております((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘﾝ (2019年5月22日 17時) (レス) id: 4bc43cc691 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - いなすらさん» いなすらさん、ご指摘ありがとうございます！誤字です、申し訳ありません。すぐに訂正いたしますm(__)m (2019年5月22日 17時) (レス) id: a2b7118433 (このIDを非表示/違反報告)
いなすら(プロフ) - 作品名、幸せだからいになっていますが、誤字でしょうか？意図的なものではないと思いますが、そうだったらすみませんm(*_ _)m (2019年5月22日 15時) (レス) id: 4bc43cc691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：megumi | 作成日時：2019年5月21日 5時
