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休憩 ページ15

高専内の休憩室。

新田、猪野、粧の三人はテーブルを囲み、昼食を取っていた。

机の上には、高専で配られた弁当。

粧は無言で弁当をもぐもぐとご飯を頬張っていた。

数口食べたところで、ふと思い出したように口を開く。

「今日……」

箸を止める。

「何時に帰れます……?」

その質問に、新田はスマートフォンを取り出した。

スケジュールアプリを開き、画面をスクロールする。

新「うーん……」

少し考え

新「この後もびっしりッスね」

指で予定をなぞりながら言った

新「この様子だと……定時は無理ッス」

粧の表情が目に見えて曇った。

「……もぅ〜〜」

眉を下げたまま呟く。

「……定時に来てるのにぃ…」

ため息混じりに言った。

「定時に帰れないなんて……」

ぽつりと愚痴をこぼす。

その横で、猪野が唐揚げを一つ口に入れた。

もぐもぐと噛みながら言う。

猪「言ったろ、人手不足だって」

唐揚げを飲み込み、また一言

猪「慣れろ」

短い一言だった。

粧はむっとして、下唇を少し突き出す。

そのまま猪野を睨んだ

新田は苦笑しながら言う

新「初日にご飯食べる時間があるだけむしろラッキーッスよ」


そう言った、ちょうどその時だった。

――ピリリリ。

猪野の携帯が鳴った。

猪野はすぐ画面を確認する。

短く何かやり取りをしたあと、食べかけの弁当の蓋を閉じた。

猪「……緊急だ」

新田を見る

猪「新田さん、いいですか?」

新田もすぐ状況を察し、自分の弁当の蓋を閉じた

新「はいッス」

二人はほぼ同時に立ち上がった。

その様子を、粧は関係なさそうな顔でチラ見し、箸を持って弁当を頬張る

新「何やってるスか?!」

新田の言葉にポカンとした顔

粧の口の中には、ご飯がいっぱいに詰まっており

思わず、咀嚼していた口が止まる

新「Aも来るんスよ!!」

粧は目を瞬かせた

「え……」

弁当を見る

「まだ食べ終わってないのに……」

しかしそんな猶予はなかった。

新「早くッス!」

新田はそう言い先に部屋を出る

粧は慌てて弁当に手を伸ばし、最後におかずを適当に限界まで口に詰め込んだ

頬がぱんぱんに膨らむ

もぐもぐと必死に咀嚼しながら立ち上がり、

二人を追いかけるようにして休憩室を飛び出した。

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作者名:はなり | 作成日時:2026年3月14日 11時

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