一級 ページ44
昨日の夏油傑という男の言葉がずっと引っかかり
今日は眠れなかった
そして今ははじめての呪術実習
猪「お前は1階から、オレは4階から調べる」
「え、待ってください一緒に行きます」
猪「おい〜いずれは一人で行くことになるんだぞ！」
「………………………」
猪「そ、そんな顔で見つめられてもだ！
そんな顔すんなってば！！！！」
「猪野先輩がそうさせてるんです」
猪「ここは甘やかさないぞ！
先輩としてビシッと！」
「じゃあもういいです……
一人で行きます…」
猪「う…っ、くれぐれも気を付けろよ！
油断はするな！」
階段の上からそう叫ぶ猪野先輩
「油断はしないです」
一人で少しビクビクしながら歩いていると
ふと昨日の男の言葉を思い出した
''君は暖が呪いのせいで死んだと思っているか？''
「○#△&◇※$°%」
それと同時に聞き取れない奇声が聞こえ呪具を構える
低級の呪いか…
だめだ、今は集中しなきゃ…今は昨日事…忘れよう
次々と現れる低級の呪いを倒していくと
今までのとは格が違うくらいの気配をもった呪いが現れた
…1級の…呪い……………？
少し冷や汗をかきながらも呪具を構える
''暖はとても強かったからね''
何故かまた昨日の男の言葉を思い出し
私は、1級呪霊を前にそっと呪具を下ろした…
1級は私に気づくとこちらへ物凄いスピードで襲ってくる
それでも、私は呪具を構えなかった
試したかったから
お兄ちゃんがどれくらい強かったのか
私は、死ぬ覚悟で…目を瞑った
けど、痛みはどこにもなく
薄らと目を開けると、お兄ちゃんがいた
姿、形は醜く、生前と見た目は違えど
お兄ちゃんが…1級の呪いを鋭い爪で切り裂いていた
「ありがとう、お兄ちゃん
お兄ちゃんは、本当に強かったんだね」
そう言って少し笑いかければ
お兄ちゃんの呪いはスッと消えた
その後、猪野先輩と合流し帳の外を出た
すると、腕を組んだ五条先生が手を挙げて待っていた
五「お疲れサマンサ〜！
って、言いたいとこだけど……
A……呪具使わなかったね？
何で？」
そう聞いてきた五条先生の声は
いつもより少し冷たかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 698人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はなり | 作成日時：2021年2月26日 12時
