絶対会おう ページ31
「傷つくんだけど」
ま「え、でもAって高嶺の花だったくない？
裏で男子どもが騒いでたよね
誰か話しかけろ〜って」
「………………………」
何それ
単純に話しかけるのが怖いからビビられてたんじゃん
まりな、それは高嶺の花とは言わないんだよ…
心の中でそっとまりなにつっこんだ
花「…確かに女子からも綺麗って噂されてんのは
チョロって聞いたかも
てか、アンタさもっと自分に自信持ったら？」
他の誰かにも言われた気がする…
「ウチってそんな自信ないように見える？」
花「見える」
ま「美人だし、絶対モテモテなんだからさ〜
もうちょっと元気に振る舞ってみたら？」
何も言えない…
花「元気というか、もうちょっと笑ったら？」
私…笑ってないのかな……
グサグサと2人の言葉が胸に痛く刺さるが
突然まりなが話題を変えた
ま「てか、宗教系の学校なのに
普通に制服可愛くね？」
花「確かに、私立の制服も綺麗だけど
キッチリしてるイメージだもんね」
「そう？」
暑いので学ランは着てきていないが
ワイシャツに紺のベストをスカートにインしている状態
花「韓国にあるよね、こういう制服」
ま「うん
Aここの制服よりそっちの方が似合ってるよ」
「ありがとう」
花「うわ、時間経つの早」
ま「折角会えたけどもう遅いしそろそろ帰ろっか〜」
もう時間か…
なんか…呪術界を知る前に戻ったみたいだったな
花「また近々会お
言っても…アンタ忙しそうで来年になりそうだけど〜」
「流石に来年はないって」
ま「ま、そろそろ夏休みだし遊ぼうね！
あ…でも、無理しないでね
あの事件以来…様子変だったし
久々に会って思った…
前より顔色も良くないよ？」
あの事件…心霊スポットに行った時のことか
「そう…？バタバタしてたからかな…？
でも大丈夫だよ、今日2人に会えてよかった
すごく楽しかった、夏にまた絶対会おうね」
花「勿論」
ま「じゃあね！」
2人の背中が見えなくなるまで見届けると
タイミングを見計らったようにポンっと肩を叩かれた
五「沢山話せた？」
……五条先生だ
元死刑対象であり監視対象の私についてきてくれた
それに気を遣ってくれたのか
別の場所で時間を潰していたらしい
「話せました…ありがとうございます
あっ…そうだ…これどうぞ」
五「ん？何これ」
そんな五条先生に紙袋を渡すと
紙袋の中身を見た先生は少し口角を上げた
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作者名：はなり | 作成日時：2021年2月26日 12時
