【呪術廻戦】彼女が闇堕ちする前に【五条悟】 (ページ23)

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面談ページ23

五条side

「…あ……失礼します…」

緊張してるのか辿々しく舌足らずな声で
学長の部屋へ入ったA

夜「8分遅刻だ」

「…すみません……」

あ、僕のせいなのにAが謝っちゃった

これでも急いで来た方なんだけどね

夜「責めるほどでもない遅刻…

何回言えば治るんだ、悟」

五「責める程でもないなら

責めないで下さいよ」

夜「…その子か、暖の妹は」

「……雨夜Aです…」

夜「……質問させてもらう

ここへ、何しにきた」

「………………………………」

あーあ、黙っちゃったよ

まあ、Aの入学はもう決まってるし

何を言ったところで合格も不合格もない

ただ、夜蛾学長…責任を感じていて

この世界にどんな気持ちで入ろうとしているのか

知りたいんだろうな

「……えっと…分からないです…

ちょっとまだ混乱してて…」

それは彼女の本心であろう

確かに突然こんな状況になって

冷静でいられる方が可笑しな話だ

夜「君は正直だな、暖によく似ている」

「………………………」

夜「世の中は君のような子供には納得出来ないことばかりだと思う

呪術界に入れば、それ以上に辛いこともあり
これからも納得出来ない事ばかりが増えていくだろう

それでも君は…何があっても

自分の道を逸れずに生きなさい」

「…………えっと………………はい」

今の言葉は

暖の事を知ってしまった時の事を言っているのだろうか

恐らくAは今の言葉を理解してないだろう

どうせ朝会の校長先生のお話くらいの感覚で聞き流してると思う

僕がAくらいの歳の頃はそうだったしね

僕が教鞭を取ると決めた時

夜蛾学長に言われた言葉

『気づきを与えるのが教育だ』

今はわからなくても…

万が一、Aが真実を知った時

夜蛾学長の言葉の意味に気づければ…いいのかな

夜「それから…お兄さんを守れなくて

すまなかったな」

夜蛾学長はただ、守れなくてすまないと謝罪した

その謝罪の中には上層部を説得出来なかった事が含まれている

しかしAは____________