私 ページ30
早紀:帰って!早く…早く出ていって
ドンヘさんへ叫ぶ
ドンヘ:……早紀…今までありがとう。本当に早紀の事は好きだった…
そう言い残して
ドンヘさんは上着を手に取り
早紀の部屋を出た
A:早紀…泣かないで…私まで…
早紀:ドンヘ…指輪してなかったの…
A:指輪?
早紀:仕事の時以外はいつもペアリングしてくれてたのに…途中から気づいてたけど、急に来たから、外したまま急いでて忘れたんだろうなって…でも…でも…
A:早紀…
早紀は涙なんて枯れちゃうんじゃないかって思うぐらいに泣いた
私はずっと早紀の泣き声を聞きながら
ずっと背中をさするか
涙を拭いてあげるかしか出来なかった
横になっちゃえばすぐに眠ってしまうぐらいに
酔っていたはずの頭は完全に目が覚めてて…
2時間近く早紀は泣き続けて
いつの間にか眠っていた
A:静かになったと思ったら…泣き疲れちゃったんだね…
そっと早紀の体をソファーへ倒し
ブランケットをかける
私はテーブルに残されていた料理にラップをかけ冷蔵庫へ
飲みかけのグラスが3つ…
中身をシンクへ流し…
その他の洗い物も済ませた
片付けを終わらせソファーに眠る早紀を見ると
A:お酒も入ってるから…朝まで起きないかもね…
あんなに眠たかった私は
全く眠れれ気配はなく
早紀の眠っているソファーの下に体育座りで
気が付いたら夜明けまでそうしていた
頭に残っていた
私と目をそらさないドンヘさんの姿…
ハァ〜…
好きな人がいるんだ…
余計に塞がれた唇の意味が分からなくなる
早紀:A?
太陽が完全に顔を出そうと
カーテンの隙間から日が入り始めた頃
早紀が目覚めた…
早紀:ごめんね…一晩中いてくれたんだ。寝てないんじゃない?
A:大丈夫だよ!まだいるから安心して
早紀:ありがとう。でも…一人になりたい…ゆっくり頭を整理したい…
A:分かった…辛いときはいつでも駆け付けるから…呼んでね
私はタクシーを拾うからと
早紀の部屋を出た
大丈夫かなぁ…
あんな早紀…初めて…
……雅樹もあんな風に…
そんな事を考えながらエレベーターを降りると
ドンヘ:Aさん…
目の前にドンヘさんが
ドンヘさんは出入り口付近に設置されている
小さめのベンチに座ってる
ドンヘ:早紀は…
A:そんな心配するのに別れたいだなんて…
まさかドンヘさんは一晩中ここにいたのだろうか…
ドンヘ:ハハ…本当…だね…
力なく笑った
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優勇 - みちゃん23さん、ありがとうございます。しれっと新しい話もどこかにあります笑面白いかは分からないですが。良かったら、そちらも読んでみて下さいね! (2020年12月22日 23時) (レス) id: 7855a67037 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん23(プロフ) - 優勇さーん、連続更新嬉しすぎます!私、どの作品も楽しみにしてるんです!新しい職場で体調も心配です、無理なさらずに。いつまでも楽しみに待ってます! (2020年12月22日 20時) (レス) id: a18d2ecabe (このIDを非表示/違反報告)
優勇 - みっちゃん23さん、久々に更新出来ました。何だろう私…職場を変わってから体調ばかり崩してます笑楽しい職場なのに。そんな時は妄想でチャージです笑 (2020年12月21日 20時) (レス) id: 7855a67037 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん23(プロフ) - きゃー優勇さん待ってました!親友への気持ち、ドンへに対する気持ち、どちらも分かります!続きが気になるー!でもでも仕事も体調も大切です!無理なさらずに。私はいつでも待ってます。 (2020年11月24日 20時) (レス) id: a18d2ecabe (このIDを非表示/違反報告)
優勇 - みっちゃん23さん、更新中々出来ずにすみません。仕事も復帰し体力が中々…でも頑張ります! (2020年11月24日 17時) (レス) id: 7855a67037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優勇 | 作成日時:2020年2月2日 1時