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98話 琴音の過去3〜紫織side〜 ページ22

紬さんはそりゃあ悲しんでたよ……なんせ溺愛していた優秀な子供が死んじゃったんだもん

でもね……一通り泣いたらケロリとしてたらしい……

そして、病院でさ……双子だから聞かれたのよ……死んじゃった方の子供の名前を

そしたらさ……紬さん……何て言ったと思う?

〜〜〜〜〜

伊月「えっ?……普通に琴音が亡くなったって……あれ?でもそれじゃぁ?」ウーン

紫織「紬さんはね……こう言ったの……」

紬『亡くなったのは……猪熊リュウです』

紫織「……ってね」

伊月「はぁ!!?それどう言うことだよ!!?」

紫織「だから……紬さんは『リュウ』を死んだ事にして『リュウ』を『琴音』として育てようとしたのよ」

伊月「でも……そんな事」

紫織「私達がいた所……ここよりかなり田舎だったでしょ?だからちょっと緩かったのよ、色々と」

伊月「それじゃぁ……死んだのは『リュウ』じゃなくて『琴音』で……訳分かんねぇ……」

紫織「ゆっくりで良いよ……ゆっくり理解してあげて?」

伊月「……あぁ」

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作者名:タンゴ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2017年1月12日 12時

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