再会 【神谷健太】

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瑠唯｢あの子かぁ、健太の好きな子」


『んまぁ、ちょっと気になるっつか、まぁ、』


瑠唯｢好きなわけね」


『...まぁ、、なんだよ』



ニヤニヤして俺を見る瑠唯


瑠唯｢俺は健太がほんとに好きな子を見つけられたんなら嬉しいよ」


そんな気の抜ける優しい言葉を掛けてくれた



瑠唯｢健太、見せ場だね」


『俺、今人生で1番やる気出てる』


いつも通り瑠唯とのハイタッチで始まる俺の出番



全力でやった、
Aちゃんが見てくれてる、それだけ考えて




曲が止まり、先輩から休憩を知らせる声
はぁ、やり切った...
Aちゃんに目を向けると、笑顔で拍手して口パクで何か伝えてくれている



息を整え汗を拭きながら、Aちゃんの元へ向かった


『来てくれてありがとう』


｢神谷くん！すっごいかっこよかった！！上手なのは聞いてたんだけど、びっくりした！」



いつもよりテンションが高くて、すごいすごいって褒めてくれるAちゃん
そんなAちゃんの頭にぽんっと手をのせ、


『Aちゃんが見てくれてたから、頑張った』


と言うと、少し俯き、頬を赤く染める


『俺、頑張れるからまた見に来て？』


｢うん、また見に来たいな」






『...あとさ、今日の練習もう少しで終わるから、一緒に帰らない？』


めちゃくちゃ勇気を振り絞ってそう言うと
隣の、ミヤちゃんだっけ？、友達をみて少し戸惑ったAちゃん


｢えっと、」


ミヤ｢わたしの事は気にしなくていいからね！？」


そう言ってくれた友達にお礼を言ったあと、俺の目を見て


｢じゃあ体育館の前で待ってる」


相変わらず頬を赤く染めてそう言ってくれた
残り少しの見直しを終わらせ、急いで着替えて
メンバーに挨拶し、体育館を出る





周辺を見回すとAちゃんの後ろ姿を見つけた




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