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あっという間に順番は来てしまい、心の準備が整わない中スタートしてしまった
当たり前だけど中は真っ暗で、不気味なBGMが流れている
心細くて蓮の手をこれでもかってぐらい握りしめた
私に合わせてか蓮はゆっくり進んでいってくれるけど、
横からお化け役の子が飛び出してきた時は、もう恐怖のあまり叫び声も出なかった
蓮「A、大丈夫？」
途中でそう蓮に尋ねられて
「怖い、、、」
と消え入りそうな弱々しい声で返した
蓮「ちゃんと俺のそばにいて」
今まで繋いでいた手を離したかと思うと
腕を回して私の身体を抱きしめるようにしてくれた
それだけで少し安心できて身体の震えがおさまる
一歩ずつ一歩ずつ進んでるのに
ゴールまでは思ったより道は長くて、なかなか終わらない
蓮も時々ビビって叫んでいたけど
私を抱きしめる腕の力は、どんなに驚かされても緩まなかった
蓮「大丈夫、俺がついてるから」
そんな言葉を繰り返して私を安心させてくれた
クライマックスにかけての終盤はもう目を開ける余裕もなくて
ずっと目を硬く瞑っていたらいつの間にか眩しさを感じて
気づくと外へ出て来れていた
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2020年9月27日 23時
