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蓮「ここ俺ん家」
マンションを見上げながら蓮が言う
「いや、ちょちょちょちょちょっと待って！蓮の家なんて聞いてない」
蓮「そりゃ、言ってねーもんな」
「そんな、お家に上がるなんて、ご両親もいらっしゃるのに」
蓮「大丈夫。いねぇから」
エントランスで抵抗するも虚しく、蓮に丸め込まれてそのまま蓮の住んでいる階までエレベーターに乗る
「最初から自分の家って言ってくれたらいいじゃん」
蓮「言ってたら来ねぇかと思って」
「それは、、、否めないけど、、、」
蓮「もしかして、ガチで嫌？
Aが本気で嫌なことならしたくないから、俺。」
私が言い過ぎたせいかもしれない、蓮は眉を下げて私を覗き込んでくる
「嫌な、、、わけない、、、
ちょっと、、、びっくりしてるだけ」
精一杯の本音だった
嫌なわけないじゃん、好きな人の家に行くことなんて
そう返すと蓮は目を細めてニコッと微笑みながら
蓮「なら、よかった」
と言った
大人びて見えるのにこうして見せる無邪気なところとか
蓮と付き合ってから蓮の色んな部分を見るようになって
蓮には恥ずかしくて伝えられてないけど、私すごく幸せだよ
蓮のことがどんどん好きになってるんだよ
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作者名：紫陽花
| 作成日時：2020年9月27日 23時
