王子様とわたし。 (ページ34)

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あんたにクソとか言われたくない！と
言いかけてやめる。

いかんいかん！また話が脱線する！
気を抜くとすぐ喧嘩になる！(どういうこと)

｢そういえば俺たち、あの日ものすごい勢いで
頭ぶつかったよな･･･？｣

望が思い出したようにぽつりと呟く。

そうだ、めちゃくちゃ痛かったんだ。
思い返してみれば、あそこから感覚が入れ替わったような気がする。

｢なんでもっと早く気づかなかったんだろ･･･。
それじゃん！！それで戻れんじゃん！！｣

｢えー、でも頭突きもどっちみち痛いし嫌やわ｣

｢何甘えたこと言ってんの？
戻りたくないの？
こんな窮屈な生活しなくてよくなるんだよ？｣

｢まぁ、たしかに標準語話すのだるいし、
時々ただの俺で接しとる時あって怪しまれるけど、
女の子に追われんで済むからこれでいいかなと思ってる｣

｢おい！なに途中から受け入れてんだよ！！
いいかなと思ってるじゃねーよ！！
あと、時々ただのお前で話すな！｣

｢いや、ほんまに！たった2日で元の生活戻るとか
もう少し羽根伸ばしたいやんか｣

｢あんたの休憩のために入れ替わってるわけじゃないんですけどっ？？？｣