王子様とわたし。 (ページ23)

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｢そんなことどうでもいいんだよっ！｣

｢お前何にそんな怒ってんの？｣

｢だからっ！あんたのせいで散々だったの！
1人にもなれないし、神ちゃんとかシゲにも会えないし。
笹野さんめちゃくちゃ怖かったし｣

｢真姫ちゃん怖いってのはよくわからんけど｣

｢嘘でしょっ？あの子怖いよ？？？｣

｢いや、どんだけ迫真。
めちゃくちゃ素直やけど？｣

あんたの目節穴なの？？？
本人に向かってあんなこと言えるの自信満々じゃなきゃ無理でしょ！！！

それとも何？
性格ひん曲がってる同士通じあってんの？？

｢あ、そや。言うの忘れてたけど、
ブレザーの内ポケットに屋上の鍵2つ入っとるから
1人になりたくなったらそれ使って入ったらええよ｣

｢ねぇ、それもっと早く言ってよおおお！！！｣

｢忘れてたんやからしゃーないやろ。
俺に1つよこせ｣

ブレザーの中をがさごそ探ると本当に鍵が入っている。

繋がってる1つを外して小瀧の方に放り投げると
うまくキャッチした。

くそ、そんなとこまで様になるな！
って言っても見た目は私だけど！！(なんか悔しい)

｢なんであんた屋上の鍵2つも持ってんの？｣

｢いやぁ、俺は幅広いからな、人脈が！｣

まさかこいつ、先生にもちょっかいかけてるんじゃ？？
ありえそうで怖いから、真実は聞かないでおこう。