【おそ松さん】些細なことが、大事になりまして。【喧嘩松】

誰だ。 ページ9

「あんまり気にしなくていいよ。これ通常運転だから」


　


　


　


私が困ってることに気づいたのかフォローを入れてくれるのは…。


　


そもそもこの人たち、誰なんだろうか…。


　


この前助けた人の身内ってことは理解できる。


　


こんだけ顔が似てたらね。


　


六つ子…ってやつなのかな。


　


てゆうかそのイタさ通常なの！？


　


　


　


「コイツの兄ちゃんとしても礼を言うよ、ありがとね」


　


『あ、いっいえ…。

とゆうか、もう治ったんですか？』


　


「ああ、この通りだ」


　


「まだ激しい運動しちゃダメって言われてるんだけどね〜」


　


　


　


そりゃそうだろ。


　


私の予想じゃ全治三週間だったんだし。


　


元の体の構造…というか体が強いんだな、この人。


　


　


　


「ところでさ、君…何者？」


　


『…それはどういう意味でしょうか』


　


「病院でコイツ診てもらった時にさ、応急処置が良かったからって言われたんだよ。で、助けてくれたのはうちの学校の一個下の君じゃん？普通高校生が医者に褒められるくらいのこと、できるのかなーって」


　


　


　


まあそりゃ、そう思うよね。


　


別に隠すことでもないしいいか。


　


　


　


『私の家は総合病院を経営してるので。小さい頃からそういうことには…』


　


「え、経営ってことは…医院長の娘？」


　


『まあ、そうなります。それにこの前は、持ち歩いている備品を補充するために病院へ寄っていたので…たまたまあそこまでの応急処置ができたんです』


　


「そういうことだったんだ！いやごめんね、変な疑いかけて」


　


　


　


私は自分のことを一般人だと思ってる。


　


ただそういう家系に生まれただけであって、別に裏取引があるとか、やばい家の人間とかでもない。


　


一番リーダー格っぽい、学ランの下に赤パーカーを着た彼は納得してくれたらしい。


　


　


　


「偶然、か…。てっきり俺には運命という、君と出会う必然的な何かがあったと思っていたんだが」


　


　


　


…うん、ほんとにこれが普通みたい。


　


そんなの偶然に決まってるでしょ…。

望み。→←カッコつけ。

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