【おそ松さん】些細なことが、大事になりまして。【喧嘩松】

終わった。 ページ22

「ッ！てめ……はは、やっぱいい女。でもちょっと、躾…必要じゃん？」


　


　


　


痛みに顔をしかめたと思えばニヤリと笑う男。


　


それを合図に、何人かが私たちの周りへやって来た。


　


あーやばい。


　


これはフラグ立ったと思う。


　


でもすいませんね。


　


大人しくしてられるタイプじゃないんです。


　


　


　


「あいつらが来るまで、君で楽しんでやるよ」


　


　


　


男たちから注がれる視線に、悪寒がする。


　


女としてされたくないことが、始まると悟った。


　


　


　


「お前ら、ちゃんと押さえとけよ」


　


「わーってるっつーの」


　


「顔だけじゃなくて体もいいなァ？」


　


　


　


再び冷たい床に敷かれる私。


　


そして馬乗りしてるのは、リーダー格。


　


周りの男たちは、私が暴れたりしないように足やら肩を押さえてきて。


　


何人かからは荒い息遣いが聞こえてくる。


　


これが私の初めてになるのか。


　


気持ち悪いとしか思わなそうだ。


　


でも生理現状。


　


自分の体が傷つかないように、私の体もきっと反応する。


　


それが女の性なのだ。


　


やだやだ。


　


医学を学んでると、こんなことまで冷静に考えてしまう。


　


　


　


「…ん？シャレたネックレスしてんな」


　


『っ！触んな！！』


　


　


　


シルバーリングに相手の手が触れた。


　


それがとてもイヤで、組み敷かれたときより抵抗した。


　


　


　


「っ、この女…ほんと威勢はいいっすね」


　


「ああ…こういうヤツを屈服させるのは大好きだ、ぜ！」


　


　


　


ブチブチ！


　


聞こえた音は、私のシャツのボタンが弾けたもの。


　


露になる下着。


　


キャミソールでも着てくるんだった。


　


　


　


「安心しろって……痛いことしねえよ。君がジッとしてたらな？」


　


　


　


耳元で話す男の声にビクッと体が跳ねる。


　


さっき躾がどうとか言ってたくせに。


　


もうダメだ。


　


男の手が、肌に触れる。

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