【おそ松さん】些細なことが、大事になりまして。【喧嘩松】

あれまた…。 ページ16

“俺はこっちだから。じゃあな”


　


“さよなら…”


　


　


　


昨日は家の一つ手前の角で別れた。


　


どうやら家を把握しに来たわけじゃなさそう。


　


だって言ってないし、何も言ってなかったし。


　


お昼にはトド松さんが来て、“今日は持ってきてくれた？”と教室の中でLINEを交換。


　


颯爽と出て行った彼の後で、私は当然のことクラスメイトに囲まれる。


　


　


　


“お前何LINE交換とかしてんだバカ！”


　


“あんた私たちの忠告忘れたの！？”


　


　


　


しょうがないじゃないか…。


　


私だって正直あんまり関わりは持ちたくない。


　


でもこじれるのも面倒。


　


クラスメイトが心配して怒ってくれるのは心に染みるけど。


　


そしてまた帰り道。


　


今日はなぜか、一松さんがいた。


　


　


　


「……」


　


『……』


　


　


　


昨日のカラ松さんみたいに後ろをついて歩いてくる。


　


でもこの人は真後ろじゃなくて、ちょっと離れて歩く。


　


……不審者扱いされてもしょうがない状況なんだけど。


　


　


　


『…あの、一松さんも…こっちの道を通るんですか？』


　


「…まあね」


　


　


　


口数少なっ！！


　


カラ松さんとは正反対のタイプだな…。


　


　


　


「ねえ」


　


『はい？』


　


　


　


わ、話しかけられた…！


　


　


　


「君さ……ネコ」


　


『…ネコ？』


　


「……だから…ネコ、助けたでしょ」


　


『え？……あ、虎模様のですか？』


　


　


　


コクンッと頷く彼。


　


あのネコ、知ってるのか。


　


てゆうか見られたのか。

ネコ。→←目印。

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