32話 ページ33
私の大きな声に眠た気にしていた凛月君も目を丸くした。
私はポロポロ涙を流しながら凛月君を睨む。
「……そんなに怒らなくても」
ーA、今日は早く帰れるからね!沢山ご馳走作るから♪学校終わったら気をつけて帰ってきてね?ー
ーお母さん料理苦手でしょ?ー
ーお母さんだってやれば出来るんだから!服飾デザイナーをなめるなよー!ー
ーじゃ期待するー!ー
ーだって、Aの8歳のお祝いだもの!頑張って作るわよ♪ー
お母さんが最後に言ってくれた言葉…。私が学校から帰るとご馳走を沢山並べた机の辺りで倒れていた。既に…息をしていなかった。
私の誕生日…お母さんは亡くなった。
その記憶があるから誰かが倒れるのは…不安だし怖い。その事は凛月に話していないから何故私が怒っているのかわからない様子。
「ごめんなさい。今日はありがとうございました」
凛月君から離れて部屋を出ようとしたら、腕を掴まれた。
「何を隠しているの?」
凛月君の真剣な瞳に…私は全て話した。話し終わったあと、腕を引っ張られて凛月君に抱きしめられた。
「俺こそ…ごめん。……本当にごめん」
私は、泣き疲れてしまったのか、凛月君の温もりに包まれ眠りに落ちた。
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紅狼鬼(プロフ) - 猫愛りあさん» ありがとうございます(⚲□⚲)グダグダの文章ですみません。いま、新しく作品を考えています!お暇なときチェックしてくださると嬉しいです(^^) (2月26日 15時) (レス) id: 3e3ff661c8 (このIDを非表示/違反報告)
猫愛りあ - 感動したぁ…泣き泣き泣き (2月26日 14時) (レス) @page44 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅狼鬼 | 作成日時:2021年9月7日 19時