補助監督として【伊地知潔高】 ページ21
補助監督伊地知×同級生A
*
「お疲れ様でした」
『はぁ〜疲れた、今日もありがとうね』
先月補助監督になったAちゃん。
彼女は高専の時同級生だった。
怪我により術式が使えなくなった事によって、補助監督として裏方で呪術師のサポートをする事となった。
だけど彼女は運転が下手。
免許取った時を最後に運転はしていなかったらしい。
急ブレーキ、急ハンドル。
まだまだ公道を走るには危険すぎて高専の敷地内で練習中。
『私ってどうやって免許取ったんだろうね』
「はは……本当ですね」
『一人立ちして一番に乗ってもらうのはやっぱり五条さんかな〜〜不死身だし、事故しても死なないでしょ?』
ケラケラ笑いながら車から降りて、歩く。
不幸中の幸いで、術式が使えなくなっただけで特に日常生活に支障は無かった。
『元1級術師が補助監督なんて笑われるよね』
「そんな事ありませんよ」
『……知ってるよ、私のいない所で笑われてることぐらい』
ごく一部の人が陰口を言っているのは、狭い呪術界で何回も耳に挟む。
この間も七海さんと数人の呪術師が揉めていると思えばAちゃんの悪口を言っていたらしい。
「情けない」だとか「使えない」とか。
「Aちゃんは立派だよ」
『クヨクヨしてても仕方ないよね!伊地知と一緒って楽しそうだし、頑張るよ!』
やっぱりいつでも前向きで明るくて、そんな所が好き。
ずっと、高専生の時から。
『明日も練習付き合ってね』
「勿論です」
『硝子さんに焼肉奢ってもらおーっと!』
見ているだけじゃなくて、自分に勇気があれば……
そう思った時には彼女を呼び止めていた。
『ん?なに?』
「Aちゃん……焼肉行きましょう!」
『奢り?』
「奢り!」
ヤッター!とジャンプしてから、手を引かれて再び駐車場へ走った。
当たり前のように運転席に乗り込むAちゃん。
『行こ!運転するから!』
「ま、待って!とりあえず仕事終わってから!」
元気のよすぎる彼女はいつだって素敵だ。
今日、上手くいきますように。
*同級生感……出てましたでしょうか。
あえて「ちゃん」呼びにしてみました!
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あずき - ドキドキの展開と読みやすさで、こちらを見つけてから一気に読んでしまいました!くまこさんの他の小説も読みに行きます!!これからも応援しています(*^^*)寒いので体調お気を付けください✴︎ (2023年1月5日 10時) (レス) @page28 id: 106ac23ac3 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 女将さん» ありがとうございます✨パンダ先輩のキャラがイマイチ掴みにくく希望に沿えない場合があると思います。それでもよければ書きますので、またお返事お待ちしています! (2022年1月13日 18時) (レス) id: 4d461ca81c (このIDを非表示/違反報告)
女将 - 真希ちゃん、カッコいい!!( ^ω^ )パンダ先輩の話って、作れます?、 (2022年1月12日 22時) (レス) id: 701342fb46 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 来栖さん» かっこいいと言ってもらえて嬉しいです!応援ありがとうございます🙏✨頑張っていきます!! (2022年1月3日 21時) (レス) id: 2f9771eb13 (このIDを非表示/違反報告)
来栖 - 真希先輩.......カッコいいですね!!キュンとしました!!大好きです!応援してます! (2022年1月3日 21時) (レス) @page29 id: fe1b1449e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月30日 13時