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「ちなみにさ、その人って…ま、いいや、もうどうでも(笑)」
「？」
何を納得されたんだろう？
訝し気に見上げると、と自虐的な笑みが返って来た。
「…だったら、辞めずに断ればいいじゃない？」
「え？」
「こっちが逆指名しただけだから、まだ内示の段階でしょ？本辞令じゃない。
不審に思うなら、貴女の局の人事課に訴えたらいいんだよ。今回の逆指名はおかしい、交流先のセンター長からこんな情報を聞きましたって。ソースがあるとなれば、理由なしに断ったことにはならないでしょ」
「……」
「ちなみに、俺は否定しませんから」
「…え？」
「もしそうなった時には、自分の保身第一に上司から聞いた話を洗いざらい喋るだけ。なんなら俺の身元は伏せて週刊誌に面白可笑しく書いてもらうツテもある」
親父が地元の名士会に入ってると、こういう時に俺も顔が広くて助かるんだよねーとセンター長さんは悪い顔をした。
「よく聞いて。
困るのはね、うちのテレビ局長とおたくの役員。その配下で部下に直接の指示を出している幹部たち。そして、大元で圧力をかけてきた奴らとその仲介をしたイベンターの人たち…くらいかなあー」
え…？
つまり、それが今回の構図ってこと…！？
「センター長さんは、テレビ局長さんの部下の幹部社員から指示を受けてあんな強引でイレギュラーな逆指名をしたんですね！？
だったら、この逆指名はおかしいとうちの人事に調べてもらって話が大きくなれば、そちらのテレビ局長さんや幹部社員だけでなく、大元で圧力をかけてきている人たちやイベンターさんたちも困ることになるんじゃないんですか！？」
「……」
「答えてください！！」
「…ハイ。今の所だけもらいましたから」
「…！？」
もらった…って…なに？
「そうだね。貴女の言うとおり、そうなったらうちは困るのよ」
ニヤリと笑ってセンター長さんが左手をポケットから出す。
「…ってことで、逆指名はやめときます」
「…は？」
「俺はね、元からセンターを大きな組織として立ち上げることには反対だったの」
「…え？」
「最初の計画では各部署と広く密に連携を取りやすいように、こじんまりとした組織にするはずだった。
でも、それが急に上司の幹部社員からもっと大々的にやれ、キー局にうってつけの人材が居るらしいから会議で呼べ、会議でどんな人間かチェックして問題なければ引っ張れってね。
…それが例の会議だよ」
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kico(プロフ) - もちさん» あんな展開でしたから不安になりますよね＞＜言葉にせずに伝わることもたくさんあるんだけれど言葉にすることで初めて正しく通じることもあって…誤解や思い込みが重なりましたがちゃんと言葉にすることができてよかった^^＊もちさんありがとうございました！ (2019年9月28日 7時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - この2人はどうなってしまうのだろうか…と時々不安を感じながら、でも、きっと分かり合えると信じて読んでいました。お互い分かっているようで、やっぱり言葉として表現しないと通じないものだなと感じさせられました！ありがとうございます！ (2019年9月28日 4時) (レス) id: c96fed03c3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - miさん» こんばんは^^読む専門で問題なしですよ^^＊このような妄想話を読んでくださっていることに感謝ですし、こうしてコメントまで…(嬉涙)ありがとうございます！書きたいことを好き勝手にだらだら書いていますのでmiさんの温かいお言葉が嬉しすぎて小躍りしています(//∇//) (2019年9月28日 2時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - こんばんは。いつも読む専門ですみません。丁寧に物語を進めてくださることで、情景や感情の動きがとてもわかりやすいです。2人が同じ未来を描いていける想いを重ねられることが何より幸せですね。続きのお話も楽しみにしています。無理をされませんように…。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: b388220049 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - 亜衣さん» 2人がこれからどんな未来を手に入れるのか^^＊だらだら好き勝手に独りよがりな妄想を晒しているだけのお恥ずかしい私ですのでとんでもない(苦笑)でも愛だけは籠めまくっていますので、ええ(エッヘン！笑)この先もまた一緒に共有して頂ければ私も幸せです(≧∇≦) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2019年8月25日 6時
