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「じゃあ…いったい何の為にこんな所まで！！」
「んー…敢えて言葉にするなら、叔父さんに安心してもらう為、かな」
「安心？してもらう…？」
「そ。通すべきものをさ、やっぱきちんと通しときたいじゃない？」
叔父さんに…そしてヒロにもね。
「Aが怖いと思っていたこと、不安に思っていたこと、みんな聞いた。その上でオレの気持ちも全部伝えた。
これから先もいろんなことがあんだと思う。だけど…もうあんな顔だけはさせないから」
「口じゃ何とでも言えますよ！
それに姉ちゃんじゃなくったって、あんたくらいのアイドルになれば他にいくらでも居るでしょう！？そっち当たってください！何もこっちまで姉ちゃん付け回さなくったって…」
「居ないよ」
「え？」
「Aの代わりなんていないから」
それだけは断言させてよ。
オレが欲しいのは後にも先にもAだけだもん。
「あー、そうそう…試験。受かったんだってね。よかったじゃん。おめでとう！」
「…えっ？
ああ、はい。あの…ありがとう…ございます…」
なんだかんだ言っても、こーいう時にちゃーんと礼で返してくるところがね。
やっぱ姉弟おんなじで似てんだなーって。
「一級建築士かー。はー、すげーな…」
「え、詳しいんですか？」
「言うほどはないけどね」
でも、結構好きだったりすんのよ、建築とかそーいうの。
だから、ヒロが建築士として働いてて難しい試験にも合格したって聞いて、純粋にすげーなって思ってる。
「で？東京に出てくんだって？」
「…姉から聞いたんですね」
「弟が夢を叶える最後のチャンスだっつってたよ」
「……」
「あのヒトさ、お前が夢を叶えんの自分の事みたいにすっげ喜んでんの」
「……」
「自分はこれまで東京で好きにさせてもらってきたから、今度は自分の代わりにヒロが夢を叶える番だって言ってた」
「姉ちゃんが…そんなことを…」
「でもさ、オレも上に姉ちゃんがいるけど、姉ちゃんばっかいい子になって人の人生に口出されんのってすっげーヤなのよ。だから、余計なお世話だと思うけど、ちゃんと家族で話をしろって言った」
「……」
「で、その結果でね。ヒロも叔父さんも合意の上で本当にAが実家に帰ると決まれば、オレは東京でいつまでもAを待つよって」
「えっ！？」
「だから、そのつもりでさ。ヒロも姉ちゃん大事にしてやってよ」
「ちょ…そのつもり…って…」
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kico(プロフ) - もちさん» あんな展開でしたから不安になりますよね＞＜言葉にせずに伝わることもたくさんあるんだけれど言葉にすることで初めて正しく通じることもあって…誤解や思い込みが重なりましたがちゃんと言葉にすることができてよかった^^＊もちさんありがとうございました！ (2019年9月28日 7時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - この2人はどうなってしまうのだろうか…と時々不安を感じながら、でも、きっと分かり合えると信じて読んでいました。お互い分かっているようで、やっぱり言葉として表現しないと通じないものだなと感じさせられました！ありがとうございます！ (2019年9月28日 4時) (レス) id: c96fed03c3 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - miさん» こんばんは^^読む専門で問題なしですよ^^＊このような妄想話を読んでくださっていることに感謝ですし、こうしてコメントまで…(嬉涙)ありがとうございます！書きたいことを好き勝手にだらだら書いていますのでmiさんの温かいお言葉が嬉しすぎて小躍りしています(//∇//) (2019年9月28日 2時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - こんばんは。いつも読む専門ですみません。丁寧に物語を進めてくださることで、情景や感情の動きがとてもわかりやすいです。2人が同じ未来を描いていける想いを重ねられることが何より幸せですね。続きのお話も楽しみにしています。無理をされませんように…。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: b388220049 (このIDを非表示/違反報告)
kico(プロフ) - 亜衣さん» 2人がこれからどんな未来を手に入れるのか^^＊だらだら好き勝手に独りよがりな妄想を晒しているだけのお恥ずかしい私ですのでとんでもない(苦笑)でも愛だけは籠めまくっていますので、ええ(エッヘン！笑)この先もまた一緒に共有して頂ければ私も幸せです(≧∇≦) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2019年8月25日 6時
