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あたしが家庭教師に行かなくなって
10日が経った 。
西「 え 、辞めたん？ 」
「 ……… うん 」
もう廉くんの前で平常でおられへん って
思ったから 、あれから数日後に
バイトを辞めることにしたのだ 。
西「 … なんでまた急に 」
「 んーやっぱあたしにあの子は無理やった 」
西「 ……… 」
大吾ならきっと気づいてるやろな 。
あたしが何か隠してること 。
けどそれを無理矢理聞いてこん所が
大吾のええとこなんよね 。
西「 …… そっか 。ん 、ええんちゃう 」
ほら 、そう言って穏やかに笑ってくれる 。
「 うん 。……… はあ っ 、」
すうっと息を吸って 、盛大に吐いて 。
せっかく紹介してもらった家庭教師のバイトを
こんな形で辞めてしまうのは
勿体無いし 、申し訳ないけど 。
きっと遅かれ早かれ
こうなる運命だったのかもしれない 。
今でもふと 、あの掴まれた腕の感触が
蘇るときがある 。
… あたし 、中学生ナメてた 。
少年から青年に成長しようとする
その真っ只中の綺麗で儚い瞳 。
女子高生にいとも簡単に勝る力 。
あんなことされたら普通の中学生少年として
なんか見れるわけないやん 。
嫌でも怖なってまうんやから仕方ないねん 。
「 … ばーか 、」
どうして今更気づくんやろう 。
廉くんの言いたかったこと 。
子供扱いすんな ってこと 。
思い返せばあたしは
廉くんのことを弟のように扱って
そのたび機嫌悪くさせてたんや 。
強く怒鳴られて初めて分かった 。
廉くんはもう 、子供じゃない 。
その証拠に思い出した 、いつやったか
不覚にもドキドキしてしまったときのこと 。
いつの間にか身長も伸びて
顔つきも大人びて 声もだんだん低くなって 。
西「 ……… A？ 」
「 ……… いっ 、」
胸の奥が 、疼く 。
「 いたたたた …… 」
西「 ………… 」
未熟なあたしでごめんな 。
廉くんの成長をこれ以上
見られへんのは寂しいけど 。
またいつか 、
この高校で姿見れたらええなって思う 。
「 よし 、大吾！クレープ食べに行こうや 」
西「 … せやな 、」
そのときの大吾の複雑な表情を
あたしは知らない 。
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梨菜(プロフ) - 続編お願いします！ (2015年9月1日 3時) (
レス) id: 59f7b61e90 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 続編がみたいです！！ (2015年8月27日 17時) (レス) id: 5d15abddd3 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - この二人が付き合ってからが知りたいので、続編もしくは番外編を書いていただけないでしょうか？？ (2015年8月25日 18時) (レス) id: 6a66c09535 (このIDを非表示/違反報告)
rumi(プロフ) - 赤色ジャス民さん» 「君を呼べば」は現在更新停止中です、、、更新再開まで非公開にしています、すみません…>_<… (2015年8月1日 12時) (レス) id: 74a2f70132 (このIDを非表示/違反報告)
BlueVenus - ニヤニヤしました(/ω＼) (2015年8月1日 8時) (レス) id: cd5d5c1f74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2014年1月20日 3時
